いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。

   
  1.Jビレッジと鮫島彩                      矢島 國紀 

2020年東京オリンピックの聖火リレーは、2011FIFAワールドカップで優勝したなでしこジャパンの当時のメンバーが最初の走者となってJビレッジからスタートする。Jビレッジは東京電力㈱が原子力発電所立地地域の地域振興事業の一つとして建設し、福島県に寄付したサッカーのナショナルトレーニングセンターで、ラグビーなど他のスポーツの合宿などでも利用されている。併設のホテルは企業などの研修にも開放されていて、筆者もJビレッジと近くの木戸ダム現場でのダム技術者の現地研修で利用したことがある。目が覚めるような美しい芝のピッチ、ロビーには東京電力女子サッカー部マリーゼの選手たちの写真が貼ってあり、当時福島原発の事務職員で、マリーゼの左サイドバックでもあった鮫島彩の写真も印象的であった。
 2011311日、東日本大震災の津波により原発事故が発生すると、Jビレッジの見事なピッチは無数の重機の基地となり、74式戦車のために鉄板も敷かれて、ピッチは全滅した。
 鮫島も活動を自粛していたが、一時、ボストン・ブレイカーズでプレーした。この時、鮫島は「福島原発の皆が事故処理に関わっている時に、私がここでプレーしていてよいのだろうか。」と自問している。同年、FIFAワールドカップでなでしこジャパンが優勝し、鮫島は左サイドバックとして勝利に貢献した。その姿は福島原発事故現場の高い放射線量の中で過酷な処理作業に従事していた人々の心を打ち、夕食を摂りながらテレビの画面で鮫島を追っていた。
 Jビレッジは2015年からピッチの再生工事が始まり、20194月に美麗なピッチが復活した。なでしこジャパンは20191217日、韓国で開催されたEAFF E-1 サッカー選手権大会で韓国女子代表と対戦、10の勝利を収めて4大会ぶり3度目の優勝を決めた。現在、鮫島は神戸レオネッサに所属して、なでしこジャパンのセンターバックにも挑戦するなど、31歳の最年長者としてストイックに自らに課題を課し、若手を引っ張っている。

 

2.スープカレー鍋                       いでたろう

 材料四人分
 A 水800cc、カレー粉小匙2、ケチャップ大匙2、ウスターソース大匙2、中濃ソース大匙2、オイスターソース大匙1、鶏がらスープの素大匙2、みりん大匙1、酒大匙1、ガーリックパウダー小匙2
 B 手羽元8本、玉ねぎ2個、ニンジン1本、しめじ1袋、ジャガイモ3個、ゆで卵4個、ヨーグルト200g
1.玉ねぎはくし切り、ニンジンは乱切り、ジャガイモは半分に切る。
2.鍋にAと玉ねぎを入れ、煮立ったら手羽元を入れあくを取りながら30分煮る。
3.ニンジン、じゃがいも、ヨーグルトは解きながら加え、更に30分煮る。
4.しめじ、ゆで卵を加え5分で出来上がり。
 ポイント しめはうどんで良いが、バターか生クリームを入れてはいかが。

 

3.「思いつくままの走り書き」 -ぼくはラジオがすきです-    中村 斉

 妻が「東大王」とかいうクイズ番組が好きで良く見ているので、僕もお付き合いに聴くことがある。実は密かに「東大組」が芸能人に負けるのを確かめたいのだが、それは、なかなかに困難なことのようだ。こんな楽しみ方は製作者がこの番組を制作している目的ではないだろうと思うが、それは、ともかくとして、いわゆるヤジとか激励とかいわゆるワアワアガヤガヤだらけで、誰が誰になんと言う問いを出しているのかクイズ番組の旗の基本が、聴取者に解らないように思う。「話の泉」も「20の扉」もその基本が明瞭だったので、とても楽しく聴けたし様々な知識を番組を楽しみながら獲得出来たと記憶している。一つの番組の中で何に焦点を合わせるのかが、明確なほうが楽しく見ることが出来ると思うのだが、皆さんのご意見はどうなのだろうか。
 ここまで考えたら僕はラジオが好きというより、ラジオのように番組の骨組と焦点がはっきりしたものでないと、複雑な要素が含まれているのは「追いつけない年齢になったということなのかも知れない。皆さんは如何ですか」  


4.編集後記                          菊地 賢三

  昨年の11月のことですが、巻頭言の矢島さんの書いておられた、Jビレッジの研修所に泊まり、福島原発と中間貯蔵施設の現場を見に行きました。両箇所とも対象地域に入るのに沢山の手続きがあり厳重に管理されている印象でした。原発の方は専用バスで、あの瓦礫化した2号機のすぐ脇まで行けました。短時間でしたが少し離れたところには意外と多くの人が働いていました。中間貯蔵施設のほうは福島県内の農地や宅地の袋詰めされた土や廃棄物などを集めて、整理し保管する施設で整理する建物、保管する広い土地を見ました。ここも多くの人が働いていました。人と時間とお金が掛かるなと思いました。

 


いでたちサロンへ いでたちサロンへ 目次のページへ 目次ページへ