いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。

   
  1.「領土消失 規制なき外国人の土地買収」(宮本雅史 平野秀樹著)を読んで

                                     井上 道代

外国資本による領土買収が、規制されていない日本は、多くの外国人に土地を買い占められている。北海道では、平成18年から平成2912月までの累計で、2,495ha。横浜市栄区の面積1,852ha1.3倍の広さ。中国、台湾、シンガポール、カナダ他多くの国に買収されている。
 北海道平取町豊糠(トヨヌカ)地区では、標高約250mの農地が、平成23年に1,233ha 業務用スーパーK社の子会E社に買収された。買収に中国が、関係しているとの事であるが、5年経っても農産物は、何も生産していない「農地を荒れ地にしておいて、『雑草地』に変更するつもりではないか。農地は、制約があって、自由に売買できないが、『雑草地』に変更すれば、自由に売買でき、住宅や工場も建てられる。ここは、水源地でもあり、自治区を作る事もできる。」と、地元住民の不安と不信感が充満している。
 
長崎県対馬市にある海自対馬防備隊本部の隣接地が、島民名義で、韓国資本に買収され、リゾートホテルが建設された。ハングルの看板、日本人を見かけないホテルとバス。
 日本は、明治時代には、外国人が、日本の土地を買うことは、認めていなかった。外国人の土地買収に関しては、大正14年に規定された。日本人移民の土地を認めさせる為に相互主義によって、日本国内の土地を外国人に所有権を与えた。他の国々は、規制を行っている。今、日本が、外資に国土を買わないように制限を始めるには、国際ルールであるGATS(土地取引に関し、国籍を理由とした差別的規制は認められない)の内容を変更する必要があり、30近い条約を改正すると共に、各国との個別交渉に於いて、新たな規制の見返りとして、追加的な自由化が、別途求められ、土地以外の分野で、自由化の約束や補償金調達など個別交渉が不可欠である。
 国内各界との利害調整も必要。憲法改正も必要。課題山積に耐えられないというのが、外務省を始め、政府の見解で、放置と先送りを続けている。 世界では、殆どの国が、規制されている。英国は、女王の所有物。米国は、大統領が、取引停止、禁止の権限を持つ。アジア諸国も、禁止の国が多い。日本もぜひ、早い段階で、手を打って頂きたい。


冷やし担々麺                        いでたろう

 材料一人分 豚ひき肉50グラム、ごま油小さじ1、テンメンジャン大さじ1、粉山椒小さじ1、白練りごま小さじ2、白みそ小さじ1、豆板醤大さじ1、砂糖小さじ1、鶏ガラスープ40cc、長ネギ20グラム、ミョウガ1本、ラー油大さじ1、中華麺1袋、お湯適量

  中火で熱したフライパンにごま油を入れ、豚ひき肉を炒め、テンメンジャンと粉山椒を入れ、味がなじんだら火からおろす。
  ボウルで白練りごま、白みそ、豆板醤、砂糖、鶏ガラスープを混ぜ合わせ、ごまだれを作る。
  麺を記載の時間通りに茹で、冷水で冷やし水を切り、皿に盛る。
  長ネギとミョウガを薄くスライスして盛り付け、豚ひき肉炒めとごまだれ、ラー油を盛り付けて出来上がり。 
 ポイント 麺は太め、長ネギ、ミョウガは水にさらさず、ラー油は多めがおすすめです。


3.日本の古典                         馬場 威力

  10数年前の事だった。当時、栄区では、年に2回、「日本の歴史を学ぶ会」を開催していた。歴史大好き人間が集まって、歴史の先生に頼んで日本の歴史を古代から学ぶ機会を作っていた。
 たまたま、日本の中世の歴史講座が栄公会堂で開かれることを、ある全盲の友人に紹介したら、是非参加し、勉強してみたいとのことだった。問題は、当時の講師は…今でもそうかも知れないが…沢山のスライドを使っての説明、解説だった。彼に、その旨説明したところ、講義が終わったら、そのスライドの内容を説明して貰えれば有難い、とのことだったので申し込み、共に楽しく勉強した。十分に説明、解説できたかどうか…今になっては確認の方法はないけれど…十分に満足されたように思われた。
 この数年、この栄区では、古典講座を野七里の翠風荘で、毎年4月から9月まで月に2回、合計10回開催してきた。今年は古典の名著、「徒然草…つれづれぐさ」を、鎌倉学園で長年、国語の指導に務めてこられた先生が担当されての2時間の講義、徒然草の紹介・解説です。さすがに、元高校の先生だけあって、分かりやすい説明には定評があるようだ。今回の受講生は老年の男女44人…耳が遠い人は居ても視力は十分、もっとも、説明・解説の全てはおしゃべりで、昔、全盲の友人が困ったような、スライドを使うことはない!これなら、視覚障害者でも、充分に勉強できる! 先生手作りのテキストに加えて、参考書「方丈記と徒然草:島内裕子」を入手し、予習・復習に努めた。去年は「枕草子…まくらのそうし」、私は、病床にあったため、参加できなかった。
  日本の古典を学ぶ希望者は居ないだろうか?


4.編集後記                          田中 隆好

 今この原稿は8月の猛暑の中、冷房は入れず窓を開けて外からの風を入れながら書いている。時々上空から飛行機の大きな爆音が聞こえてきてうるさい。ここは民間定期航空路の直下ではないので基地から飛び立った軍用機かなと勝手に想像している。上空には通称「横田空域」(関東・中部の1都8県)と呼ばれる米軍支配の管制空域がある。近くには米軍基地(厚木、横須賀)と自衛隊基地があるので軍用機が飛来してきても不思議ではない。
 8月になると終戦記念定番の戦争関連ドラマが放映される。この中には連合軍爆撃機による日本本土空襲作戦で民間施設を空爆するシーンがある。また原爆投下による生き地獄のシーンもある。映画「ひろしま」は原爆投下8年後に被爆市民を含む市民88,000人のエキストラで作られ、投下直後の修羅場を再現した戦争映画であり、今世界中の注目を浴びている。このような空爆ドラマを観た後で飛行機の爆音を聞くと、爆撃機の空襲を連想してしまいぞっとする。
 戦争反対、同じ過ちを繰り返してはならない。悲しい戦争体験を風化させないで継承して欲しい。朝日新聞の下記サイトで、戦争体験を紹介する特集「声 語りつぐ戦争」が2005年から開設されています。投稿記事(「焼け野原で父を燃やした日」「原爆の遺体集めた生徒たち」等)650通及び画像が掲載されていますので、是非一度見て頂きたく紹介します。    https://www.asahi.com/special/koe-senso/

 


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