いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。

   
 

1.最近の心境                        成田 眞啓

 80才を過ぎると、最近つくづく歳を身近に感じるようになりました。健康で日常生活を送られるのか、先のことを身近に感じています。何時までも健康でありたい、日課として強い意志で、一時間程度歩くことを心がけている。この町・栄区に住んで50年にもなりました。 住んでいる地域の住宅は、昔は、造成される前、殿様飛蝗(ばった)を子らと追いかけ、取ったこと、田んぼで鰌(どじょう)をとったことが、田園風景がのこり、陸地の孤島のようであったことを、走馬灯のように思いだすことがあります。これは日々歳をとり老いてきた、証しなのかもしれません。終活の準備に、追われているのかな、まだまだ早い気もしますがね・・・。元気元気 百歳百歳・・・。
 東北震災後どうなったのかなと思い、七月上旬三陸大船渡方面に、復興支援をかねて現地に行ってきました。復興は着実に進んでいましたが、まだまだ空き地があり人家は疎らでした。津波で覆われた大川小学校の5km先の河口、海岸線には高さ15メートルの巨大堤防が、砂浜もない、海も見えないものが何十、百メートルと構築されており、その異様さに驚き、地域の今後の発展にどの様に生かすのか、地域生活の課題が山積みに見え、復興支援・国の支援だけでなく、観光復興支援も大事かもと思った。

 

2.山芋と蓮根の和風ハンバーグ                いでたろう

 材料一人分 合挽肉200グラム、おろし山芋大匙1、おろし蓮根大匙1、醤油小匙1、塩々、うま味調味料少々、ポン酢大匙2、中濃ソース大匙2
 1.山芋と蓮根は皮をむき、おろし金でおろす。
 2.合挽肉に塩、醤油、うま味調味料、山芋、蓮根を入れ、練りこんで、成型する。
 3.フライパンで最初は弱火で焼き、最後は中火で焼き色を付ける。
 4.焼け上がったら、中濃ソースとポン酢を混ぜた、和洋折衷ソースをかける。
  ポイント 火の通りを良くするため焼く前に、箸で穴をあけておく。  


3.思いつくままの走り書き -自然の中に生きること(1)-    中村 斉

 今年の梅雨は晴れ間あまりなく、お日様を見ることが出来なかった。梅雨らしい梅雨といえば穏やかだが、気の晴れない日が多く紫陽花ばかりが話題になった。
 紫陽花と名コンビのようにいわれるかたつむりだが、最近は紫陽花の葉にかたつむりがとまっているなんてほとんど見られない「公園の紫陽花にかたつむりが這っていました」などと、もっともらしくテレビニュースで伝えていたが、かたつむりにまで「やらせをさせるのか」と疑ってしまった。私は仮説として「かたつむりは紫陽花を避けているのではないか」と考えている。国語辞典を引くと紫陽花は雪ノ下系の低木と書かれていて、さらに読むと「マラリアなどの間欠熱の治療に用いられることがある」とか書かれている。また「食物の器代わりに使うのは禁物」。また紫陽花の葉を食べて食中毒の報告も新聞で知った。
 では、かたつむりは何処へ行ったのだろう。街の物知りおじさんの情報では、栄区の或る道筋に「かたつむり通り」そして、「かたつむりの館(やかた)」と子ども達が命名した場所が存在するという。この情報の詳細はあえて伏せておこう。
 自然に恵まれた地域に暮らしている私たちです。自然の優しさ美しさを十分に楽しみながらも自然の厳しさ怖さを忘れてはなりません。「まむしが出ます」だの立て札は過去の事実を述べているので冗談ではないことを肝に命じておきましょう。先の植物も茸(きのこ)も、要注意です。大げさでなく自然の中にすんでいることを忘れないで夏を楽しみましょう。

 

4.編集後記                         菊地 賢三

  台風が近づいている。台風の進路予報では数日後の中心部の位置を、×で表示し破線で結び、予報円として確率70%範囲を示している。気象庁は、平成29年に発生した台風に対する台風進路予報についての検証結果を発表した。これによると、1日先の進路予報誤差は82キロメートル、2日先は152キロメートル、3日先は248キロメートル、4日先は339キロメートル、5日先は432キロメートルとなっている。 予報精度の国際比較では 、気象庁(JMA)は、平成8年(1996年)以降、平成12年(2000年)すぎまでは世界トップクラスの精度を維持していましたが、最近は主要な数値予報センターであるヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、イギリス(UKMO)、アメリカ(NCEP)にやや水をあけられていることが示されている。この主な原因の一つとして、気象庁の開発要員数が少ないことがあげられているそうです。
 日本に近づく台風だけでも精度を上げてもらいたいものです。


 


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