いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 


  1.高齢者と麻雀                    朽木 幸勇


  十数年前からデイサービス施設でボランティアとして麻雀の相手をするようになった。また、6年ほど前から某NPO法人が主催する「初めての麻雀」教室でボランティア講師を務めている。
 社会人となって勤めた会社では新入社員は全員が独身寮に入るのが原則だった。寮では麻雀が盛んで先輩の部屋に入りびたり、いつの間にか見よう、見まねで遊び方を覚えたことが今では役立っている。最近、注目されているのは「高齢者と麻雀」についての研究成果である。麻雀をする高齢者の脳年齢は実年齢よりも3歳ほど若いとの記事があった(2013年4月14日付朝日新聞朝刊)。退職して頭を使う機会が少なくなった人や、家に閉じこもりがちな人にとっては仲間と会話しながら楽しめる麻雀の効能が見直されているようだ。
  麻雀を高齢者福祉事業の一環として取り組んでいる自治体もある。品川区では60歳以上の区民を対象にした「いきいき健康麻雀広場」を実施している。認知症予防を期待して参加する人が多いとのこと。また、さいたま市後援の「健康麻雀教室」の受講者へのアンケートでは認知症を意識して参加している人が半数以上を占めている。
  このほかにも杉並区、千代田区、千葉市、長野市などでも健康維持、地域ふれあい事業として軌道に乗っているという。
  1988年から60歳以上の人を中心としたスポーツと文化の祭典、ねんりんピック(全国健康福祉祭)が開催されている。スポーツ部門のほかに文化部門では囲碁、将棋、俳句などのほかに麻雀が2007年から競技種目になっている。肉体的競技だけでなく頭脳競技の一つに麻雀が採用されたことは健康面で役立つことが認められているからだろう。
  この齢になり麻雀ボランティアができるのは若い時に覚えたことが無駄ではなかったと、思いつつ時間の許す限りボランティアに励んでいる。



 2.さば缶と納豆のぶっかけうどん            いでたろう


  材料二人分 冷凍うどん2、納豆1パック、みそ煮さば缶190グラム、麺つゆ大匙4、刻み青ねぎ2本分、せん切りミョウガ2個、卵黄2
     うどんはたっぷりの熱湯に入れ、ほぐれたらざるに上げゆで汁をきり冷水で締め水気を切る。
     ボウルに納豆を入れ粘りが出るまでかき混ぜ、さば缶煮汁と麺つゆを加え混ぜる。
     うどんを器に盛り、②をかけ、さば缶の具、ミョウガ、青ねぎ、卵黄を乗せ出来上がり。
   ポイント うどんは熱々にしても良い、水気を切ることが大切。


  3.思いつくままの走り書き  ―粘り強く―        中村 斉


 2月某日JR京浜東北線の駅で電車を待っていた。しばらくすると、アナウンスが聞こえた。「下り各駅停車大船行きが到着します。足元の黄色い点字ブロックの後ろにお下がりください。」もう、十年以上まえのことだが、もと視障協の会長であったTさんが、港南台駅プラットホームを歩行中誤って転落した事があった。幸い入ってくる電車は無く、非常ベルを押してくださった方があり駅員さんも適確に対応してくださったので、事なきを得た。この点字ブロックの上を、前方のセーラー服の襟の白線に注目しながら歩いていた弱視のTさんは白線を見失い、方角が解らなくなったという。偶然どなたかが、ブロック上に立ち止まりTさんの目にマスクをかけてしまう状況だったのではないかと、みなさんで話し合ったものでした。 
 その一件の直後、この欄をお借りして「駅の案内放送では、プラットホームの端から約1メートルの位置に設置されている点字ブロックを、単に白線と呼ばないで点字ブロックと正確に言って欲しい。さらに視覚障害者がこのブロックを頼りにして歩行するのでブロックの上に荷物を置かないで欲しいことまた立ち止まらないことを伝えて欲しい」と書いた。その訴えが、ストレートに届いたわけではなく全国で多くの視覚障害者の犠牲も在り社会問題にもなり、上に掲げたように放送原稿も検討されたのだろうと思う。
  法を振りかざして要求する事が、必要な場合もあるのだが、それが、あまり得意でない私達は、小さな声でも良いから、「危険と感じること、考えなおしてもらいたいこと」をいろいろな機会をとらえて訴え続けなければならないと思う。小さな声でも訴えつづけることが、痛ましい事故を回避し、犠牲者を無くすことにつながるのだと思う。

 

4.編集後記                      菊地 賢三


 はしかが流行っていて、大きな記事になっている。あれ、なんでこんなに大騒ぎ、私の子供の頃、はしかは皆、罹るもので子供のうちに罹ったほうが重くならないから良いと記憶した思いがあります。少し調べてみました。大人になってからのほうが重症化するというのは正しいようですが、予防ワクチンの接種に年代ごとの差があるようです。生まれ年で昭和41年から昭和53年の間は任意接種、昭和54年から平成17年の間は一回接種、平成18年以降は2回接種となっているようです。ただし平成2年から平成11年の間は2回目追加接種可能となっていたようです。つまり古い方はすでに免疫がある可能性があり、14歳から41歳の方は免疫が薄い可能性があるということでしょうか。私の子供は39歳、42歳ですが母子手帳を調べてみたら2回受けてました。(この記事の正確性はさらにお調べください)

 


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