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いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。 |
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最近の若い父親 |
馬場 威力 |
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肺がんの検診で保健所へ行ったところ、同じ二階で母親になるための教室が開かれていた。心配顔の若い女性は約20人、が驚いたことには、そのうちの10人は若いご主人と一緒だったことだ。高齢者の私などの若かった時には、そのような教室があったことさえまったく知らなかった。
連休明けの火曜日、仕事を休んでまで愛妻に付き添うなんて、素晴らしいことだと思うし、またこの国もずいぶん変わったものだ。 |
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2 |
豚肉とじゃがいもの和風炒め |
畠山 工 |
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素材分量2人分、
じゃがいも(大き目の物)1個、豚肉(塊り)100グラム、
青ねぎ2本、しょうが1片、
しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、
みりん大さじ1、サラダ油大さじ1、
(1)じゃがいもは皮をむき、割り箸よりやや細目の太さに切り、さっと水にさらしてザルにあげて水気を切っておく
(2) 豚肉はじゃがいもと同じ太さに切り、小さじ1のしょうゆと酒で下味をつけておく。
(3)しょうがはみじん切りにし、青ねぎは小口切りにする。
(4)沸騰した湯でじゃがいもをさっとゆでてザルにあげて水気を良く切っておく。
(5)フライパンにサラダ油を熱してしょうがを炒め、香りがしてきたら豚肉を加えて中ほどまで火がとうるまで炒める。
(6)じゃがいもを加え、残りの調味料で味を整えて全体に味がなじむように炒め合わせる。
(7)器に盛り、青ねぎを散らす。 |
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3 |
一句拝見(いでたち 3月いろは句会より) |
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啓蟄や髭の異人に道教え 宗像 普
笛を持つ雛の小指折れしまま 加藤 孝二
若草に夕べの雨の残りをり 齋藤 準之助
降る雪をかぶりて匂う沈丁花 碓井 秀夫
春寒の妻籠の宿や人まばら 千葉 宰
春の雪溶けてまたまた雪予報 馬場 威力
川底に魚影走らせ水温む 成田 真啓
なんとなくあれば入りたし春炬燵 中里 武子
山鳥のちちつつぴと木の芽張る 中村 齋 |
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4 |
ある女性ガイドヘルパーの声 |
馬場 威力 |
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この横浜市には、ガイドをしていて危険を覚える歩道が多い。それは狭い歩道が多く、教科書に書いてあるように、横に並んでガイドが出来ず、縦に並ばなければならないからだ。その細い歩道の真ん中に電柱などが立っているときは、すり抜けるように通らなければならない。身が細る思いだ。それでも自転車などは避けてくれない。危ない、危ない。
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5 |
あんにゃの日記(16) |
池上 栄規 |
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ふるさとの新潟中越地震から4カ月余りがすぎました。私の古里は地震被害があった地域の北の端になります。次の弟が住む、私たちの二部屋だけの小さな家は、土台の上に柱を立てたもので、被害は目立たない程度のものでした。
となり町で寿司屋をやっている弟の所は、たんぼを埋め立てたところで、地面に大きな裂け目ができました。家の土台に段差ができて、家全体が少し傾いたままです。戸がピッタリ閉まりません。2階の部屋のふすま戸が動きません。私に奥の部屋で寝ろと言うので、わずかに開いている隙間を通り抜けようとしましたが、息を吐いて腹を引っ込めても、通り抜けることはできませんでした。
家の中を歩いても傾いている感じがしませんが、戸がピッタリ閉まらず、柱との間に三角の隙間ができるのを見ると、逃げ出したくなりました。
大工さんも初体験で、どうすればいいのか、見当がつかないとのことです。
道路は波打ったようになり「自転車のほうが早い」状況になったといいます。
道路や電線、水道やガスなどの公共のものは復旧しましたが、住宅などの復旧は手付かずのままで雪の下です。私たちは貧しくて「先立つもの」がありません。
「四月になって、雪が溶けたら、地面に金貨がザクザク」の夢をみました。
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6 |
編集後記 |
井上 進 |
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先日トルコの遺跡を訪ねるツアーに参加しました。2.3触れてみたいと思います。まず感じたのは「水と安全はただ」と思っている日本人の幸せについてでした。その水。トルコでは飲み水は有料です。ホテルやレストランでもペットボトルのものを買う必要があります。街で買うミネラルウオーターは日本で買う半値ぐらいですが、毎日の飲み水を買う生活も大変です。日本に帰ってきて入ったレストラン、当然のように、テーブルにつくなり、水が出てきました。トルコのレストランではビールの半値ぐらいの水を、ただで飲める幸せを感じました。(つづく) |
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