いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。

   
  1.二度とない人生だから(2)                 飯島 みや子

 

私はその頃点訳本が完成するようになり、盲人の博識ある男性の先生が時々指導に見えて点訳本の校正をされたり指導をされていました。勉強会の日、先生が私の完成した点字本の校正をされ「読みよく楽しみです」とお世辞を云われた。その後暫く振りにお会いした時「僕はお願いしたいんですけど、歴史物や何か良い本が読みたいんですが、難しいかな。甘えて、その内勉強してくださいよ。」と話された。私はあっそうか、私も今の内勉強をやるべきだ。よし良い機会を与えて頂いた。何を始めようか。そうだ古代史からだ。早速古代史の点訳を始めました。勿論県立図書館に時々通い館長が傍に見えて親切に教えて頂いた。当時の図書館にはまだ図書も少なく館長は国会図書館を紹介してくださって時々通いました。やっと完成し校正を先生に依頼すると先生は即「あっ僕はこのような本が読みたかったのですよ。うれしいなぁ。有難う。今度はどんな本を点訳して下さいますか。楽しみですよ。」すっかり先生は感激されて何度も有難うとお礼を言われました。良い本です嬉しいなぁと。これは私個人が知識を得た唯一の喜びなのです。苦労も忘れて嬉しさが込み上げました。

 その後朝鮮史、ロシア史、トルコ史等を点訳しました。「例えば朝鮮史は半島北面部に中国人の植民国家、箕子による朝鮮が生まれ、前二世紀初めに衛氏により朝鮮となった。ロシア史はスラヴ民族が中心でノブゴロド公国に始まるロシア史。トルコはオスマン帝国等々」

 私は高齢となり時々ボケ乍ら生活しているが、生きているうちにと頭の整理を本にしました。また天体も学んだ一部を掲載しました。たくさんの情報を得る時代、教育も即パソコンで知る時代、点字もパソコンできれいに仕上がり読みよく出来る時代です。つたない私の勉強の過去を本に纏めました。参考に読んで頂きますれば幸いでございます。「今日という日は二度とない」

 二度とない人生だから

 

2.根菜たっぷりカレー                      いでたろう

 

 材料4人分 ニンニク1片、玉ねぎ2個、長ネギ1本、ゴボウ半本、ニンジン1本、レンコン100g、ブロッコリー半株、ジャガイモ2個、ショウガ40g、豚ロース300g、鶏ガラスープの素大匙、ごま油大さじ1、カレールー4皿分、水1リットル

1.鍋にごま油、みじん切りにしたニンニク、玉ねぎ1個、長ネギ半本を入れ、しんなりするまで炒める。

2.さらに角切り玉ねぎ1個、ぶつ切り長ネギ半本、豚ロース、乱切りのゴボウ、ニンジン、レンコンを入れて炒める。

3.最後にジャガイモを入れたら、水と鶏ガラスープの素を入れて煮込み、野菜が柔らかくなったら火を止める。

4.カレールーを入れ再び5分ほど煮込み、小分けして熱湯でサッと茹でたブロッコリーを合わせる。

5.ショウガは皮をむいてせん切りにして、ご飯に混ぜ合わせる。

 ポイント 全て免疫力を高める材料です。ウイルスに強くなります。

 

3.まさか                            菊地 賢三

 

人生には三つの坂があり、それは上り坂下り坂それに、まさかである、とはすでに言い古されてはいる。まさかの語源は「目先」であり、現実とか現在という名詞の意味である。しかし、現在はまさかとは意外にとか、想定外にとか、よもやとかの形容詞的意味になっている。人生の三つの坂はもちろん語呂合わせである。

昨年の台風災害など今どき風台風でスギ林のスギがあれほど倒れ長時間停電とか、堤防から水があふれ決壊し住宅地の大水害など、ここ数年のこととしては、まさかのことであったかもしれない。ほかにも国際的な出来事やニュースでもイギリスの離脱やアメリカの大統領など、まさかと思われる事態は起こってる。

しかし、最近土砂災害が頻発しているのは、徐々に気象の不確実性が増加していることも一因であろうし、被災者の方が生まれて初めての経験といっても千年単位のことではないだろう。自然を相手にする場合、一人の人生とは違う時間概念を考慮しないといけなく、まさかと思わなくても良いだろう。また国際情勢や国内の事件などでも、年齢と共に経験や知識も増えており、なんか前にも似たようなことがあったよね、などと思い、私の場合など運動能力や感性の鈍さが加わり、めったなことでは驚かず、まさかと思うことも少なくなってきている。

感性が鈍くなったことはさておき、自然災害や世相の変化などはこれも世の中のことであり、まさかとは思わなくても、予防だけではなく被害拡大防止としての災害への対策や子孫に影響を残すかもしれない環境の悪化には行動や感性を磨くことを務めていきたい。

 

 4.編集後記                           田中 隆好

 

 皆様はスマートフォン(以後、スマホという)のテザリング機能についてご存知でしたか、私は最近迄この機能について知りませんでした。この機能を知ったのは、兵庫県在住の友人が神奈川県にある大学病院で治療を受けるために病院近くに家を借り、数ヶ月単位で兵庫県の自宅と行ったり来たりの生活をし、日々の健康管理用採取データをPCで管理しており、インターネット(以後、ネットという)接続環境がない兵庫県の自宅ではスマホのテザリング機能でPCをネット接続してメールの送受信やネット検索をしており、昨年末に買い替えたWindows10-PCの各種設定方法を友人から聞かれたことで知りました。

 テザリング機能とは、スマホのモバイルデータ通信機能を使用して他のスマホ、パソコン及びタブレット等をネットに接続できる機能であり、ネット接続を共有することをテザリングまたはアクセスポイントの使用と呼ぶそうです。

 PCをネット接続環境のない場所に持って出かけた時、スマホのテザリング機能でPCを簡単にネット接続できるので大変便利です(私も確認済)。但し、PCを長時間ネット接続する時にはスマホの電池充電量にご注意下さい。尚、皆様の中でテザリングの具体的設定方法を知りたい方はネット検索をされると資料が掲載されていますのでご参考迄。

 

いでたち通信3月号~6月号休刊のお詫び

この度の新型コロナウイルス感染拡大防止措置に伴い、本誌発行のための印刷室(墨字・点字印刷)の借用先である栄区社会福祉協議会が31日から閉鎖されたため、3月号~6月号が発行できなかったことをお詫びいたします。今月号から再開いたしましたので従来通りご愛読の程宜しくお願い申し上げます。

 

 

 


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