いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

  1.ヘレン・ケラー1 -ケイト・アダムスー         馬場 威力

 視覚障碍者だけではなく誰でも知っている、見えない、聞こえない、しゃべれないの三重苦を持っていたヘレン・アダムス・ケラー。
 ヘレンは1880年、アメリカ南東部のアリゾナ州の片田舎で生まれた。1歳7か月の時に、原因不明の高熱と腹痛に襲われ、一時は医師も見放すほどの重体に陥ったが、医師の努力で辛うじて一命だけは取り留めたものの、目と耳を侵され、光と音の世界から完全に隔離された。
 両親、特に母親ケイトは英国の作家ディケンズの「アメリカ紀行」から、アメリカ北東部のニューハンプシャー州で1829年に生まれたローラ・ブリッジマンが、見えない、聞こえない、しゃべれない、匂いが分らない、味が分からないと言った「五重苦」を克服したのを知って、「何とかなる、何とかできる、何とかする、何とかしなければならない!」との強い信念を持っていた。ローラの母親は、150キロほど離れたボストンで、盲人や知的障碍者対策に懸命に取り組んでいたハウ博士に会い、彼に治療を託し、盲ろう学校に入学・入寮させた。
 ローラの時代から50年経過して生まれたヘレン、この道の権威のハウ博士は、すでに他界していたけれど、ボストンには関係する病院、盲ろう学校は健在だった。父親はヘレンを連れて、ワシントンで障碍者教育に尽くし、電話の発明者でもあったベル博士を訪ね、その道で有名だったパーキンス盲学校の校長に優秀な家庭教師の派遣を依頼した。推薦され、派遣されて来たのがパーキンス盲学校を優秀な成績で卒業したばかりのアニー・サリバンだった。

  2.タモリ鶏カレー                     いでたろう

 材料二人分 鶏もも肉300グラム、カレー粉大さじ2、ターメリック小さじ1、クミン小さじ1、赤ワイン50cc、ホールトマト50グラム、玉ねぎ半個、すりおろしにんにく小さじ1、すりおろしショウガ小さじ1、牛乳30cc、ヨーグルト大さじ1、とろけるチーズ20グラム、醤油、砂糖、塩
1)鶏もも肉を一口大に切り、カレー粉、ターメリック、クミンの半量を入れ、揉みこむ。 2)これを弱火で焦げ目がつくまで炒め、700ccの熱湯で赤ワイン崩したホールトマトを入れ、煮込む。
3)一方、弱火のフライパンで玉ねぎをスライスにして炒め、にんにく、ショウガ、残りのカレー粉、ターメリック、クミンと牛乳、ヨーグルトを加え、ペースト状になるまで炒める。
4)3)を2)に入れ、チーズ、醤油少々、砂糖少々入れ、塩で味を調え2時間煮込めば出来上がり。

  3.思いつくままの走り書き ―様々な感謝―         中村 斉

 平成31年栄区視障協3月の定例会は、栄消防署から予防課の牧野さんを講師にお迎えして、「火災予防の常識、非常識」と題しておよそ40分間の講話をして頂いた。振り返ってみると火災予防の講話をして頂いたのは、火災警報器を各家庭に設置するのが義務付けられた年以来のことである。当時、地震発生時に火災が発生したときには「先ず自分の身の安全の確保をしてから、消火活動に当たる・・・」のように、心構えが何より先ず生命優先と消火になったことや、電気器具のコードのプラグを根元までしっかりさしこむことやプラグにほこりがたまると、発火の恐れがあることなど、日頃注意する観点にも変化があり、大変有効な講話を拝聴出来た。火災予防については、ときおり新しい知識を注入しなければならないことも知った。2010年以前に、警報機の取り付けや、家具転倒防止や、食器棚の扉が開かないようにロックを取り付けていただいたのは、賛助会員さんやいでたちの皆さんだった。
 この10年間様々なかたちで、賛助会員さんにはお世話になった。ある方は、定例会でのおたのしみに筑前琵琶の演奏者をはじめ多くのアーティストをご紹介していただいた。3月の定例会の記録を御願いしたTさんは、ライトセンターで、点訳奉仕をされていた方なので、細かい配慮をして下さり、水道局で取り扱っている飲料水の保存期間や価格などを調査し、ご報告してくださった。ちなみに2年間保存可能500ミリリットルの「はまっ子どうし」ワンケース、24本の値段は2400円、運送料は10ケースまで200円それ以上は無料という。 会場の設営や撤去に力を注いでくださるかたもある。私が副会長として三代の会長に仕えることができたのは、こうした、賛助会員さんのお力添えがあってのことと、心から感謝を申し上げる次第である。

  4.編集後記                        菊地 賢三

 桜の時期も過ぎました。2月に3か月予報と暖候期予報(678月)が発表されました。それによりますと34月は気温が高く、雨が多くなると予想しています。エルニーニョ現象が続き、偏西風が変化し、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込むからだそうです。
 6~8月は、北日本では気温がやや低め、東・西日本は平年並み。雨は全国的に多いと予想しています。
 エルニーニョの年は、冷夏、長雨、日照不足で農作物が不作、災害も多くなる傾向にあります。要注意の年になりそうです。


 

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