１．東北を旅して　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石澤　洋一

　１５年ほど前、本で豊臣秀吉の強引な奥州仕置（検地、刀狩り）に逆らって乱を起こした、九戸政実（くのへ　まさざね）のことを知り、岩手の二戸市にある九戸城址を妻と二人で訪れました。
　広大な山城跡が広がっているだけで人と言えば、発掘調査をしている人たちだけでした。その一角にこの戦いの由来が書いてある石碑がありましたが、曇の日であった為中々読み取ることが出来ませんでした。しかし一瞬、日が射し、文章が読み取ることが出来ました。秀吉が差し向けた１４万の軍隊に対し、５千人で立てこもり（武士だけでなく家族、近隣住民も含め）一歩も引かなかったことが書いてありました。読み終わった途端、又日が陰って来ました。横浜からわざわざ訪ねてきたのを喜んでくれているように思えました。その傍には有名な歌、荒城の月の石碑があり、この歌は、作曲滝廉太郎、作詞土井晩翠ですが、作詞の晩翠は、岩手の出身で、その詩は、ここ九戸城のことを知ってもらいたくて書いたものだということが書いてありました。
　荒城の月の場所はどこであるのか、諸説あるようですが、私の小学校の担任の先生（宮城県出身）が昔、あれは東北のことを歌ったものだと言ったようなことを覚えています。自分も、ここを訪れ、この歌詞は、ここにピッタリのように思いました。東北地方というのは蝦夷の酋長アテルイや中尊寺で有名な藤原三代のように、自分たちの文化・風習を守ろうとして頑張った興味深い話が沢山あるようです。

２．イカスミ焼きそば　　　　　　　　　　　　　　　　　いでたろう

　材料二人分　焼きそば麺2玉、イカスミソース2パック、キャベツ150グラム、にんじん半本、玉ねぎ半個、イカ１杯、玉子２個
　１．キャベツはざく切り、にんじん・玉ねぎは細切り、イカはさばいて胴は輪切り、足は一本ずつに切り離す。
　２．玉子の目玉焼きを別に作って置き、フライパンに油を入れ具を炒め、イカスミソース、麺を入れる。
　３．塩コショウで味を調え、皿に盛り、目玉焼きを乗せて出来上がり。

　ポイント　イカスミは普通、地中海料理で使う。広島の居酒屋でうまかったのでレシピを聞いたがこの程度しかわからなかった。オイスターソースも入っているのかも。

３．思いつくままの走り書き　―障害当事者団体の運営―　　中村　斉

　大分涼しくなりました。でもこの原稿を書いている今宵はむしあついです。折しも今夜は中秋の名月だというのに。　今回は少し硬い話題です。「視障協からのお知らせ」の巻頭言でも少しふれましたが、当事者団体としての私達の会の舵取りと航路をどう見定めるかということです。今会則を読み直しても立派な会則だなとおもいます。ではありますが、日常の集会の展開を反省すると、お世辞にも優れた運営だとはいえません。いま一つ物足りないと私はおもうのです。
　月に実質二時間の中での勝負ですから、準備にかける時間なども考えに入れると、甘い自己評価ではありますが、まあまあ、良くやってるんじゃないのかといえなくはないと思いますが。どうぞみなさんこの老いぼれにカンフル剤をうってください。そしたら、もう一段グレードアップした当事者団体の運営が出来るかもしれないと思っています。
　９月２３日のNHKナビラジオで紹介された神奈川区のピアプレースは、視覚障害者に限定せずさまざまな障害を持った仲間の居場所づくりを目指し、地域の中で存在を示す場所作りを目標にされていて立派な運営をされているなと放送を聴いてかんじました。けれどもあれは所長でもある神崎先生が３０年間地域にある盲特別支援学校の理療科の教師をお勤めになられ、しかも進路指導においては就職指導の担当であられたことなどの経験とこれまでの活動集約された形の施設組織ですから、そう簡単に真似できることではありません。でも番組の中で神崎先生が語っておられたぴあ（仲間）を意識し、仲間の知恵を生かして・・・というお言葉には深く共感しました。
　私達の定例会の会場はピアハッピー　栄ですよね。

４．編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　菊地　賢三

　栄区の防災マップが更新された。今回なかなか丁寧に書かれている。今年度から「福祉避難所」というのが出来た。これは区内に２４か所あるが、直接避難する場所ではなく、一旦２０か所ある地域防災拠点に避難し、そこで専門職（保健師さんなど）の判断のもと、この拠点等の避難所等での生活が困難、介護の支援などが必要となった方が入れるようだ。
　また、区民１２万人の１割が地域防災拠点に避難するとしても、平均６００人以上でありとても収容できそうもない。被災時でも自宅を守り、生活できるようにすることが大切だ。