いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

     
 

  1.七福神                       飯島 みや子

 ゆるキャラブームでは各地の地元経済への効果をあげている。自治体あげて人気投票され、お互いに上位を目指し人々を楽しませている。ゆるキャラではないが七福神は昔から民間信仰として神社やお寺に祀られている。日本的ユーモアの元祖ではないか。
 新年にあたり、七福神をブレークして見てみる。民間信仰の七福神は室町時代から新年の七福神巡拝があって、人々は初福を祈った。神社仏閣に関係なく身近な七福神。七福神のうち日本生まれは釣竿を担いだ恵比須様だけ。海上漁場の神様で商売繁盛の神様。三歳まで足が立たなかったと伝えられている。大黒様と毘沙門天と弁財天はインドから。大黒様は密教の守護神でヒンドウ経由来の大きな袋を背負い右手で小槌を持ち米俵を踏んでいる。福禄寿と寿老人、布袋様は中国から。布袋様は密教の福々しく肥大な腹を露出して大きな袋を担って喜捨を求めて歩いた。寿老人、中国の宋の元祖、長頭の老人で杖をたずさえて長寿を授ける。福禄寿、短身で長い頭と髭が多く、経巻を結び付けて杖をたずさえ多くの鶴を従えている。毘沙門天、仁王立ちして勇ましく夜叉羅利を率いて地方世界を守護し財宝を守る。片方に宝塔を捧げ片方に宝棒を持っている。弁財天、紅一点の女神、財務をつかさどる。琵琶を持つ姿や武器を持つ姿などに表れ、インドの河神さまで、学問芸術の守護神、財務を司る神。弁天は①江ノ島弁財天②安芸の宮島③大和の天の川④近江の竹生島⑤陸前金華山が日本五大弁天。
 大らかな七福神さま、それぞれ海を渡って人々の幸福を願って宝船に乗り、はるばる日本に来てくれた。今年は災害の無い平和な一年であってほしいです。

 

  2.土手鍋                        いでたろう

 材料4人分
 赤みそ 100g、白みそ50g、酒 大さじ1、みりん 大さじ1、砂糖 大さじ1、牡蠣 300g、ごぼう 半本、焼き豆腐 1丁、春菊 5枝、えのきだけ 1袋、白菜 200g、にんじん 半本、出汁2カップ
 1.牡蠣はさっと塩水で洗い水気を切る。ごぼうはささがきにして水にさらす。焼き豆腐は一口大に切る。春菊は根元を切る。えのきだけは根元を切ってほぐす。白菜は削ぎ切り、にんじんはピーラーで薄切りにする。
 2.赤みそ、白みそ、酒、みりん、砂糖を混ぜ、鍋のふちに塗りつけ。出汁を入れ、牡蠣と春菊以外の材料を中火で煮る。
 3.牡蠣を加え2分ほど煮て、春菊をさっと煮る。
 ポイント 締めは中華蒸し麺で焼きそばを作りましょう。

 

  3.思いつくままの走り書き -この広い野原いっぱい-   中村 斉

 毎月の定例会に私達栄区視障協では、ボランティアで講演や楽器の演奏をご披露くださった方に心からの感謝を込めて、森山良子さんの「この広い野原いっぱい」を斉唱することにしている。心をこめて歌うと、時に涙を流す方がある。歌詞のように野原いっぱい咲く花を摘み取って、りぼんで花束をつくり、その日の演者に差し出す。このゼスチャーは回数を重ねているうちに形になってきたようで、その日のボランティアさんに私達の感謝の心がストレートに伝わるようになったことを感じている。
 人間は他人の言葉や表情をきちんと感じとり、行動を起こすエネルギーに変える事が出来る動物だ。念力などと非科学的なことを言っているのではない。野球放送のヒーローインタビユーを聞いていると、選手は「明日もがんばるので応援よろしくお願いします。マラソン選手も「皆さんの応援に押されて走りきりました」と公言する。 先日デイケアーで「転んで腰をうって痛くて歩けない」とだだをこねていた利用者の女性が、セラピストの先生に「腰はもう完全に治っていて、一歩踏み出せば自由に歩けますよ」と説得と応援の言葉を受け納得したのか、始めの一歩を踏み出したばかりか部屋の端から端まで歩き通すことが出来た。その場面に居合わせ私は、心が身体を支えることを改めて確信した。
 インフルエンザの予防注射もしました。あとは、こころです。気を引き締めてひと冬乗り切りましょう。

 

  4.編集後記                        菊地 賢三

 おだやかな新年を迎えました。日本海側に数年住んだことがありますが、大雪、吹雪、雷、寒さなど、生活全般に大変不便をしました。冬の関東地方の気候は本当に恵まれています。この恵まれた気候のなか、今年は前向きに地道な努力を重ねることが出来るかどうかで、成長するか、枯れてしまうか、運気が大きく変わる年だそうです。大流行の横浜中華街の占いを診てもらわなくて済みました。地道な努力をいたします。

 

いでたちサロンへ いでたちサロンへ 目次のページへ 目次ページへ