いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

 1.いでたちの想い出(4) ―福祉教育(1)―      馬場 威力

 昔の古い建物の中にあった社協、たまたま日野南小学校の先生が帰宅の途中に立ち寄られ「皆さん方、何をやっていらっしゃるのですか」。留守番役だった私は「視覚障碍者との関わり」を説明したところ、その先生曰く「私の受け持ちの児童に、ぜひお話を」と頼まれ、引き受けたのが、福祉教育の始まりだった。
 勿論、当時の私の知識と経験では、一人で対応出来ないのでMさん経由、そのご主人のmさんのご意見を伺ったところ「ぜひ、やりましょう」。二人して日野南小学校を訪ね、40分ほど、mさんが絵本やカードなどを使って面白おかしく、視覚障碍者の生活実態を紹介されたのが1998年だった。元々、私は地元の旧庄戸中学校の校長とは、なにかにつけて校長室を訪ねて、おしゃべりをしてきた。それで、「視覚障碍者の生活実態をご存知ですか?」と言うことから、障碍者に対する中学生の関心の薄さを知らされたものだった。
 最初は馬場とMさん、視覚障碍者の生活の有様、白杖の使い方などを校内で実施した。その後、旧庄戸中学校でいでたちの皆さんのご協力で、福祉教育を繰り返すうちに、桂台中で行い始めた「ふれあい福祉運動会」の応援にも旧庄戸中の皆さんが多数参加して下さるようになった。では、「小学生はどうなんだろう」…たまたま桜井小学校に連絡したところ、担当のベテランの先生を紹介され、以後、その熱心な先生を中心に進められた。まず、その小学校の多くの先生に集まっていただき、馬場とMさんとで説明会を開催した。その後、宗像さん、井上さんなど多くのいでたちの皆さんのご協力をいただき庄戸中と並んで最多の視覚障碍者福祉問題の説明会を行なうことになった。
 このような中学校生と小学校生を対象にした福祉教育、その評判を聞かれた豊田小学校の校長から「点字の使い方を教えてもらえないか。学校には一クラス分の点字器を準備してあるから」と。早速、馬場とMさんとで学校訪問し、6点点字の指導と福祉教育の双方をやらせていただきました。その後は、井上さんを中心に頻繁に通うようになった。

  2.思いつくままの走り書き―情報共有―         中村 斉

  例の森友、加計騒動の中から「忖度」「共有」など流行語大賞受賞の可能性のある言葉がクローズアップされ、一人歩きしはじめている。
 丁髷羽織袴時代の言葉がよみがえった。忖度などという言葉は、知らなくはなかったものの、自分がほぼ40年勤務した教師の世界では使わなかったし、耳にしたことさえなかった。それが平成の世に、永田町界隈では通常の用語として生きつづけていることを知らされた。早くも流行語大賞の候補の一つの呼び声が高いという。あの問題の中で「共有」という用が共有されることになった。以前はほぼ同意義で周知、が用いられたが、これからは共有、の方が多用されるのかもしれない。
 北朝鮮人民共和国がミサイルなどという物騒なものをしきりに飛ばす。そこで政府はミサイルが地域に着弾することを想定して対策とし避難行動を箇条書き風にまとめ各自治体に伝え、この情報の周知をはかっている。神奈川県の便りにも掲載され、浜視協もこの情報がメーリングリストを通して伝達された。その内容がまた先の大戦の末期、広島に原子爆弾が投下された後に僕らに伝えられた指示のほぼ「まんま」なのに驚いた。基本的な事柄変わらないのだろうが、「屋外ならば出来るだけ堅固な建物のかげに身を寄せ、で目と耳指でしっかり押さえること。屋内の場合は、これにガラス窓から離れて・・・」が文頭につけてある。ピカドン対策とほぼおなじだ。だから80歳以上の者は素直に指示通りにするだろう。いよいよ後期高齢者の出番だ。事あるごとに若者や子ども達に模範を示しながらこの情報を共有するときですぞ。その際、防災頭巾を着用するのは良いが、ヘルメットはやめたほうが良いと思う。なぜなら「テロ等準備罪」で職務質問される恐れがあるから。次の指示は「バケツに水を汲んでおけ」だろうだなんて笑っていられなくなるかも・・・。

 

 3.夏野菜のソーメン                   いでたろう

 材料2人分 きゅうり半本、ナス半分、オクラ3本、トマト半分、みょうが1個、しらす干し30グラム、そうめん3束、めんつゆ大さじ2、ごま油小さじ1、水大さじ1
 1.きゅうりは薄切り、ナスは立て半分に切って薄切り、オクラは茹でて小口切り、トマトは1センチ角切り、みょうがはせん切りにする。
 2.そうめんは茹でて冷水にとりザルにあげて水気を切る。
 3.ビニ袋にきゅうり、ナス、少量のめんつゆを入れ、手でもみこみしっとりさせ、水気を絞る。
 4.そうめん、野菜類、残りのめんつゆ、ごま油、水をボウルで混ぜ合わせ、器に盛り、しらす干しを添える。
 ポイント すっぱめの方が食欲増進になるので、少量の酢かスダチなどを添える。

  4.編集後記                      菊地 賢三

  碁、将棋では名人クラスの人でも最近のAI(人工知能)に負けてきている。一定の目的、一定の理論があるものでは非常に優秀なようだ。最近では脚本なら創造できるAIもあるので、AIはまだまだ発展するだろう。一方、AI同士で戦わせた場合、負けそうになったほうはより過激な手を選ぶようになるという。行き着くところの暴走を止めるスイッチのシステム化が研究されている。怖い話だな。

 

 

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