いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
   
   1.やさしい心                   矢島 国紀

 今、日本を訪れる外国人観光客の関心は、ものからことへ、ことからこころへと変遷してきていると言われています。
 ものづくり日本、技術の日本という看板がいささか揺らいでいるかに見える現在ですが、ものづくりの技術と産業は日本経済発展の根幹をなすもので、それと並んで日本の文化と「こころ」が関心を引くのは良いことと思います。現在、日本経済は消費の低迷、自動車販売量の伸びの鈍化やデパート・スーパーマーケットの売上げ低迷などに悩む一方で、まだ一部でマイナーではありますが、食品・飲料などの産地ブランド化、農業の六次産業化、体験型・非パッケージ型の旅行商品などの動きが現れており、消費者が求めるもの・こと・こころに対応しようとする取り組みとマッチした文化面からの反映かと思います。
 私は平成13年の4月から、たったの3か月間ですが、ボランティア志望者を対象とする応用心理学講座の研修を受けました。今は、いでたちの他、福島県での災害ボランティア・横浜みなと博物館のガイドボランティア・その他で、自分ができるときに、できる仕事を、できる範囲で行っているつもりです。しかしその、つもり、は実は自分だけの思い込みであって、依頼者のニーズや願いを本当に汲み込んだものではないかもしれません。
 上記の研修では、ボランティアは対象者に寄り添って「・・・そうなのですか」と心を共感し、「・・・が・・・なのですね」と復唱するやさしい心から始まると教えられましたが、いでたちに入会して3年半、生硬な私には先輩のようなやさしい心や福祉活動への思いやりがまだまだ足りないのを痛感しています。
 私は1月から日本の文化に関する英会話講座「おもてなしの心」を受講しています。おもてなしの心、日本文化のスピリットとは、自然と祈りということなので、遠回りですが、やさしい心を養うのに少しでも役立つのではないかと勉強しています。

 

 2.思いつくままの走り書き―酉年正月雑記―        中村 斉

 歳神を 迎える門のおかざりの 稲穂啄ばむ鳥群れし初春
 しめて凡そ2000円、ひさしぶりに門口に松しめ縄、輪飾りなどでかざった。一夜あけたら、お飾りは群れと言っては大げさだが、複数と思われる野鳥に引きちぎられ、掃き清めた玄関前は鳥の糞だらけ。いやはや2000円を惜しむわけではないが、鳥殿、ご乱行でござりますぞ。一寸待て、鳥の糞の夢が正夢だわい。無理していうのではないが、こりゃ吉兆だ。いよいよ運がむいてきた。十億円ははずれても新年初夢くじがあるではないか。諸君、わたしゃ迷わず初夢くじをゲットするのだ。それでいいのだとおもうのだ。今年はよき年と考えいろいろな事にトライしたい・・・大火傷しない程度に。具体的に何が出来るか考え、紙に書いておこうかなどと思案したが、ここに記しておこう。でもトライできる範囲は小さい。でも、はずかしい小さなことでもやりとげればそこからまた道は拓けるかもしれない。「一文字でもいいから点字を触読出来るようにする」と中途障害者のぼくは考えているのです。

 

3.カレーうどん                    いでたろう

 日本とインドの不思議な調和、食べるとき飛び跳ねに注意

 材料二人分 豚肩ロース薄切り80g、玉ねぎ4分の1個、油揚げ半枚、青じそ5枚、ワケギ少々、うどん2玉、カレールー50g、片栗粉大匙1、昆布茶、醤油、サラダ油少々
  1)     玉ねぎは縦薄切り、油揚げは2,3ミリ幅、青じそは千切、ワケギは斜め薄切り、豚肉は1センチ幅に切る。
  2)     鍋にサラダ油を軽く熱し、豚肉を炒め、玉ねぎ、油揚げを加えしっかり炒める。
  3)     水を加え沸騰させ、アクを取ってカレールーを溶かし、昆布茶、醬油を加える。
  4)     沸騰した状態で、片栗粉を同量の水で溶いたものを混ぜとろみをつけ、火を止めてから青じそを加える。
  5)     別に温めたうどんをどんぶりに入れ、4)の汁を注ぎワケギをのせる。

 ポイント うどんを芯まで熱くすること

 

  4.編集後記                      菊地 賢三

 寒さの厳しい時期。冬はたまに雪化粧も良いが外出には難儀する。地球温暖化傾向と言えど寒さには気が滅入る。しょうがないから外出を控え、風邪予防に努めましょう。
 畠山さんの料理レシピが無くなったのですが、少し文面も寂しいので、いでたろうさんのレシピを掲載してみました。いでたち通信と身体が暖かくなりますように。

 

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