いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

1.危険ドラッグ                    飯島みや子

 

神奈中バスの中のビラに「ドラッグはダメ危険」と広く喚起してある。この危険な薬の存在を多数の人々に理解して貰い共鳴しているけれど、一時の快楽を得るため覚せい剤の使用が広がっている。恐ろしい薬は人生を棒に振ってしまう。覚せい剤使用での事件は後を絶たず広がっている。ストレスや人間関係が思うようにいかず、仕事の悩みや家庭内の様々な揉め事、むしゃくしゃしてその場を一時逃れたく、軽い気持ちで誘われると手を付ける。大丈夫一度くらい、こんな客は暴力団の上客で喜ばれる。常習者の平均は高収入のある人、金銭面で余裕のある人。このような人は上客で、絶対逃がさないと密売人が語っているという。恐ろしい覚せい剤から抜け出すことは非常に困難で、自分の弱さに負けてしまう。取締法違反で受刑した人の半数以上は再び手を付けて五年以内に刑務所に戻るという。
 葉山の元町議は薬物によって睡眠時間を削れ、調査や勉強に集中力が高まったという。町の為真摯に尽くす議員に、有権者は一票を入れたのである。野球の清原は引退後目標を失い、心の隙間を埋めるため手を染めたと動機を語った。仮借人生を奇禍してしまった。最優秀選手としてMVPに選ばれ、野球ファンの脳裏に残っている。
 国産車初の御料車のメンテナンスを受け持ち、宮内省から感謝状を受けたこともある娘婿が、出勤途中に居眠り運転の大型トラックに追突されて即死した。このショックから娘と孫が立ち直ることができたのは、私が55年間忙しい田仕事や畑仕事の時間を割いて、点訳と誘導のボランティアをしていた姿を、ずっと見ていたからだと思う。
 清原も、昔の親しい野球仲間と一緒に、野球の世界でのボランティア活動に一歩踏み出してみてはどうだろうか。

 

2.オクラ冷やっこ                    畠山 工

 

素材分量2人分、 
 絹ごし豆腐半丁、オクラ5本、かつお節適量、もみのり適量、しょうゆ適量、塩少々、
 (1)オクラは塩少々をまぶし、水洗いをしてうぶ毛を落とす。熱湯でゆでて、ざるに上げて粗熱を取る。
 (2)オクラのへたを切り落とし、縦割りにして種をスプーンなどで取り除く。包丁でなめらかになるまでたたく。
 (3)豆腐を6等分に切って盛りつけ、オクラ、かつお節、もみのりをのせる。食べる直前にしょうゆをかける。
 エネルギー54キロカロリー、塩分1.0グラム 

 

3.思いつくままの走り書き―名を惜しむなんてことは―   中村 斉

 

舛添要一元東京都知事。あえなく6月20日、知事退任の際の慣行である部下の見送りを受けることも無く都庁を去った。以前浜田幸一さんが司会する政治バラエティーに登場したときから、この方の名前は(ますぞえ)さんではなく(まつぞえ)さんと思い込みそれを記憶してしまっていた。
 このかたはからだも話されることばも明晰で政治家として大成されるものとおもっていた。ところが・・・である五月中頃からこの方の名前をラジオやテレビで聞くときは、いつも、いやになるなあ、政治家はお金に弱い人であることがここでも明らかになっていく。次第に明らかになって、ついに都議会の中でも「あなたはせこい。せこすぎます」などと追求される場面か、それに反論?弁明する話題ばかりになって、私は不愉快な気分にさせられた。東大で国際政治を学習する一方で柔道に打ち込んでいると聞けば、少し変わっているとは思いながらも、面白い男と思ったりしたが、が、大名行列なみの、都市外交に巨費を支出したあたりから、いずれ大化けする、どころではなく、極めて評判が悪くなったが、そのうちに、「せこい」と議員に追求されている。一体こりゃなんだろう。
 いきなりですみませんが、あなたは「せこい」という言葉はご存知でしたか。それはいつごろお知りになりましたか。またそれをお使いになりますか。またせこい人は都知事にふさわしくないひとなのですか。「せこい」とは共通語なのですか、新聞記者との会話も「せこい」談義がつづいて、肝腎のところがわからない。政治資金や公費の支出の疑惑とそれについての説明をすることなく舛添さんは辞任してしまいました。せこい都知事は死なず。消え去るのみというわけでしょうか。実に後味のわるーい出来事でありました。政治ってものは、あんなもの・・・ナンスカね。

 

  4.編集後記                      菊地 賢三

 

 今年は6月になっても台風発生が無し、という1998年来の珍しい年です。新記録になるかもしれません。水不足では困るとはいえ災害が少なくなるので悪いこととは言えないでしょう。でも私が6月に九州、中国地方を訪れ地元の方々のお話を伺いましたが、大地震に加え梅雨による豪雨が続いたり、前々年の大雨の恐怖などで大迷惑とのこと。自然は無作為であるのに、その力に人間社会は翻弄されています。自然の力は本当に莫大ですね。人間社会に不都合な自然の悪さには、私たちが助け合っていくほかない、と改めて感じます。


 
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