いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

1囲碁の効用いろいろ                   横山一男

囲碁に接したきっかけは、日々の暮らし中でカミさんからの「灯り消し忘れているよ」「・・・忘れているよ」等々何度も聞きたくない指摘でした。うんざりしていたので口うるさ過ぎ、と反発すると、「言わないと益々酷くなって、しまいにボケますよ!」繰り返し言って刺激を与えるのはボケの未然防止だと、あっさり躱されてしまいました。我が家は所詮カミさんには口では勝てないのが常で、偉いのはカミさんです。「ああストレスが溜まる・・・くく・・・」それでも本音は最近物忘れが多いと自覚があるので錆ついた脳を活性化したいと考えておりました。
  何かを始めたい、始めなくてはと思いめぐらす中、指先を使う事や、将棋、ゲームなど頭を使う事など、何を始めたら老化防止に役立つのかと思案していました。そんな時に広報で、栄区囲碁普及会主催の「初心者囲碁教室」の生徒募集を知りました。正直、囲碁の知識は皆無で難しそうと躊躇していると、カミさんが「行くだけ行ってみたら、暇なのだから!」。「暇」の余計な一言もありましたが、気持ちを押されて入会に至ってから早くも1年半が経ちます。
  週一の教室ですが自分でも驚くほど休まずに通っております。同期入会とはいえ人間社会は面白いもので時間の経過が棋力の差をつけて序列が決まります。同年代の同期5人は遙か上級に進級しています。私はマイペースで同期の中での、どん尻に控えていますがゲームを楽しんでいます。人それぞれ価値観の違いはありますが、私は同期に後塵を拝しても楽しいのは自分の目標・目的決めているからと思っています。頭を働かせて脳を活性化させる、昨日より一歩前進したい。自分の中では続けてきた結果以前より集中力がほんの少し増したような気がします。先生方からは毎度のように高齢で始めても確実に強くなる。脳も身体も元気になって若々しくなると励ましの言葉を掛けていただきます。これは多分へたくそな私に落ち込まず頑張りなさいとのエールだと感謝しています。碁は、他のゲームと違って、年齢が上がっても十分に強くなれるゲームだそうです。
  某有名棋士によると、碁は右脳という感覚を司る脳を使うことが大きいからだそうです。記憶力は、二十歳を過ぎるとだんだん衰えてくるものですけれども、碁の場合は、記憶力に頼る要素は非常に少なくてすむのです。右脳的能力は、七十歳を過ぎても、学習をすれば必ず伸びてゆくといわれています。他には、脳梗塞で倒れて一時は意識がなく身動きも出来ない状態の方が囲碁で回復した話。右脳を使うため、碁は脳の老化防止になり、脳梗塞など脳の病気のリハビリにも大いに役立つそうです。囲碁の効能は枚挙にいとまがない。良いこと尽くめの囲碁に出会えたのは幸せだ。描いたイメージを膨らまし盤上の世界で四苦八苦します。
  夢実現に向けて今日も指先に挟んだモノトーンの石を「パチン」と響かせた。
  ところで、最近の物忘れは???

 

2.鮭のレンジ蒸し                    畠山 工

 素材分量1人分、 

生鮭の切り身1切れ、バター10グラム、えのきだけ適量、玉ねぎ適量、顆粒のコンソメ小さじ4分の1、塩少々、こしょう少々、
  (1)えのきだけは根元3センチくらいを切り落としてほぐす。
  (2)玉ねぎは5ミリ幅の薄切りにする。
  (3)コンソメ、塩、こしょうを小さじ1杯の水で溶き、合わせ調味料を作る。
  (4)耐熱皿に鮭をのせ、まわりに玉ねぎ、えのきだけをのせる。合わせ調味料を鮭にかけ、バターをちぎって鮭と野菜にのせる。
  (5)ラップをかけ、電子レンジで3分位加熱する。
  エネルギー232キロカロリー、 塩分1.2グラム 

 

3.「思いつくままの走り書き」―重なる表彰―        中村 斉

 栄区視覚障害者福祉協会は去る平成271117日 関内ホールで開催された第35回横浜市社会福祉大会に於いて横浜市社会福祉協議会会長 佐々木 寛志様より表彰されました。ここに表彰状の文面を転記します。なお紙面の都合上毛筆の文字配りは簡略化させていただきます

「表彰状」『  栄区視覚障害者福祉協会様

  あなたは二十年以上の永きにわたり本会の会員として地域福祉の向上と発展に多大な貢献をされましたその功績はまことに顕著であります よってここに表彰いたします
   平成二十七年十一月十七日』

 さて当会は数年前に、障害者団体自主的活動について今回同様、社会福祉大会で横浜市長林文子様より表彰状を授与されました。二度の表彰は、私達の活動の方向と進め方が間違ってはいないことを認めていただいた、と解釈してさしつかえないものです。二度の受賞を無邪気に喜びいたずらに喧伝するのではなく大人の日本人らしく胸に秘めてでも自信をもってこれからの活動をつづけて行きましょう。二十年以上の永きにわたってという文面からはこの会の創設以前や創設の初期において尽力された諸先輩と、視覚障害者をご理解され、ご支援くださった篤志家の方々への心からの感謝を忘れてはならないと心に刻もうではありませんか。

 

4.編集後記                      菊地 賢三

 今年も暖冬だとの予報がある。暖冬といっても気候というより気象という概念らしく、冬全体を通じてということで、大雪の日もあるだろうし、非常に寒い日もあるだろうということらしい。暖冬異変という言葉を聞いたことがある。昭和62年頃からだとも言うが、昭和33年に「1月12日の燃料商組合の新年会が、続いている暖冬異変により、まるでお通夜のようであった。」との記載がネットにあるから、暖冬異変の歴史はもっと古そうだ。もう異変ではないのだろうが、私たちの日々の生活にとっては、暖冬のほうが良いと思いますがいかがでしょうか。

 


 
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