いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

 1.パソコンボランティア                       畠山 工

読者の皆様こんにちは。このいでたち通信にレシピを書かせていただいている畠山です。ご存知の方も多いと思いますが、私は視覚に障害のある方へパソコンのボランティアをちょこっとしています。
 この活動を「チョボラ」と呼んでいます。このチョボラを始めるきっかけとなったのは、10数年前にボランティアいでたちの今は亡きM氏やK氏サンたちに薦められたからです。それまでは全盲の私がボランティアを行なうなんて考えられないことでした。それが少しながらも視覚に障害のある方にパソコン学習のお手伝いをさせていただくようになりました。ボランティアは社会への恩返しと考えていましたが、そうではありませんでした。それは行く先々で頼りにされていると大変嬉しく、自分のためと気がつきました。今では生きがいの一つとなっています。なんといっても嬉しいのは、今までできなかった墨字の文章を書くことを初めとして、メールやインターネットなどを活用できるようになって行くことです。そして「ありがとう」と言う言葉を励みにしてチョボラを行っています。
 パソコンボランティアと言ってもあまり高度なことはできず、初心者やこれからパソコンをやってみたい方が対象です。できる範囲内でお手伝いさせていただきますので、ご希望の方は連絡ください。
メールは、 
pc_assist_yokohama_japan@yahoo.co.jp
電話は、 045-864-3962 です。


  

2.鱈の香味蒸し                           畠山 工

素材分量2人分、
 
2切れ、しょうが半片、ねぎ5センチ、青ねぎ2本、レモン適量、ごま油大さじ半分、しょうゆ大さじ半分、酒大さじ半分、こしょう少々、
 (1)しょうがとねぎは、みじん切りにし、調味料と合わせる。
 (2)青ねぎは薄い斜め切りにする。
 (3)耐熱皿に一口大に切った鱈を並べ、香味野菜と合わせた調味料を均等にかけ、蒸し器で10分位蒸す。
 (4)蒸し上がった鱈に斜め切りにした青ねぎを散らし、レモンをしぼりかけ、こしょうをふる。  エネルギー90キロカロリー、 塩分1グラム


3.「思いつくままの走り書き」  −年始まわりー           中村 斉

小学校3年生か4年生の正月、父に連れられて年始回りに出かけた。伺ったのは父の上司だったか、仕事上のお客様であったか解らないが、とにかく父が日頃からお世話になっている方への新年のご挨拶の訪問であったことは確かだ。
 玄関で呼び鈴を押して、取次ぎの方に先ず名刺を渡し、自分の名前を告げ、ご挨拶したい方のご在宅を確かめ、お会いしていただけるとなった時にはコートを脱ぎ、居住まいをただして待機した。「明けましておめでとうございます。旧年中はたいそうおせわになりました。また、今年も相変わらずよろしくお願いもうしあげます。」先方のご答礼も威儀を正して聞く。辞去する。
 一連の動作や口上は小学生にとっては、けっこう長いセレモニーであったし、手土産代わりの半紙を受けていただく所作も含めると少年にとっては、けっこうややこしいものであった。でも自分が社会人となって年賀のご挨拶をするようになったときに、ああ、学校では学習の機会が無いが、社会人には身に着けなくてはならないあのセレモニーをあのとき学習したことを思いだしたものだ。
 落語の中では与太郎さんに年始や慶事や弔問の口上を教え込む場面があるが、ただおかしさを感じるだけではなく一般常識学習のチャンスとしても聞くようにつとめたい。 「大喜利(おおぎり)」は、面白いが、あれだけが落語ではない。一席にまとまった落語もぜひきいて、多くの事柄を吸収しよう。新春早々また、教師らしいまとめでご免。

 
4.編集後記                             丸山 弘人

昨年度に続き2回目の区政懇談会が、1119日栄区視障協会員15人、賛助会員2人と栄区長、総務課・高齢障害支援課・危機管理担当係の課長と係長が参加して開催されました。
 冒頭、尾仲区長から、突然の衆議院議員総選挙に備えての区職員への説明会で、視覚障害者が投票所で必要とする補助の内容についての説明依頼が三嶋会長にあり、ついで今日はざっくばらんな意見交換をして、お互いを知り合うようにしたいとの挨拶がありました。
 これを受けて会長から、栄区視障協が8月に発行した中途視覚障害者に外に出ようと訴えるリーフレットの配布に、高齢障害支援課と福祉保健課が協力してくれたことへのお礼の言葉があり、中村副会長の司会で懇談会が始まりました。
 区長から台風18号の接近に際し、いたち川流域に20年振りの避難勧告を発令したとのお話を受けて、会員から広報車の声が聞き取れなかったので、もっとゆっくり話して欲しいとか、家にいる時は、テレビやラジオからの情報の方が早くてキャッチしやすいし、外出時には、携帯電話を持参し警戒警報が自動的に受信できるように設定しておいた方が良いといった話や、視覚障害者の存在を地域の皆さんに知っていただくために、地域の会合には積極的に参加した方が良いとの話が出ました。更に、地域避難場所では障害の特性に応じた対応をお願いしたいことと、港南区や戸塚区の避難場所へも避難できないかといった問題が提案されました。
 最後に区長から、1、栄区はがけ崩れの危険個所が横浜市で2番目に多いので、水害のみならず、がけ崩れへの対応も真剣に考えていきたい、2、会員の皆さんの話を聞いて、情報提供の仕方を考え直したい、3、どうか横浜市防災計画に、関心を持っていただきたい、4、他区の避難場所への避難は、それが短期避難か長期避難かで状況判断されるだろうとの話があり、記念撮影をして懇談会を終了しました。大変有意義な会合でした。

 

 
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