いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

1.公共施設に感謝                         石澤 洋一

 今年夏何故か口が開かなくなり、食事は勿論缶コーヒーを飲むのも不自由に感じた。暫くの間、その状態が続いたので総合病院の口腔外科に行ったら、顎関節症と思われるが歯を何本も抜いて原因を調べると言われた。知り合いからは自分の歯はなるべく抜かない方が良いとも言われた。かかり付けの歯科医で入れ歯を治したら途端に状態が良くなった。それまでは頬っぺたも噛んでいたが、それもおきなくなった。噛みあわせがこんなに微妙なものかと驚いた。
 丁度その頃、榮区役所の高齢支援課の企画の「歌って♪口腔機能アップ講座」があり、困っている時期だったので申し込んでおいたら受講することが出来た。毎週火曜日、6回にわたる連続講座で、最初と最後が歯科衛生士による実習で歯の磨き方、うがいの仕方、唾液検査などの指導があり、間の4回は音楽療法ということで歌謡曲・童謡・唱歌など、手作り楽器を叩きながら歌ったり、体操をしたりで非常に楽しかった。30名程の参加者であったが、もっと習いたいという人も出るくらいだった。昨年5月には、やはり区役所の同じ高齢支援課であったと思うが、「ノルデック・ウオーキング講座」を、数回連続で企画してくれた。これも受講したが、こういう催しを無料で企画してくれる区役所に感謝したい。
 又、私は栄図書館もよく利用する。最近見つけたもので、「私が変わります」宣言(高橋佳子著、三宝出版)という本が面白かった。その中に環境問題についても触れられており、「大気の汚染もゴミも問題も、今や植物や動物のみならず、人間の生育にとって大きな脅威となっていますが、それは、私達人間自身の側の快適な生活は変えずに、森や河、海などの自然ばかりを変えて搾取してきた結果、現れてきた問題ではないでしょうか。」とあった。年をとってから、「変わる」というのは、大変なことかもしれないが、子供や孫のことを考えると、そうも言っておられないかと考えます。
 年金生活なので費用は掛けられないが、公共施設を利用することで自分を見直す一助にしたいと考えます。


  2.ピリ辛 きのこ丼                        畠山 工 

 素材分量2人分、 
 生しいたけ4枚、えのきだけ1袋、しめじ1パック、青ねぎ2本、大根適量、赤唐辛子1本、しょうゆ大さじ1、酒大さじ3、砂糖小さじ1、酢小さじ1、塩少々、温かいご飯2杯、 
 (1)生しいたけは軸を切り落とし、縦4等分に切る。えのきだけとしめじは根元を切り落としてほぐす。
 (2)大根はすりおろして水気を切っておく。青ねぎは小口切りにする。
 (3)鍋に調味料と唐辛子を入れて熱し、きのこ類を加えてさっと火を通し、唐辛子を取り除く。
 (4)茶碗にご飯を盛り、煮たきのこを汁ごとのせ、大根おろしを添え、青ねぎをちらす。

 エネルギー332キロカロリー、 塩分2グラム、


  

3.「思いつくままの走り書き」−いま、シネマデイジーが面白い−    中村 斉

いま私のマイブームはシネマデイジー。栄区視障協では、これまでに、2度解説付き映画の上映会を行い楽しいひとときをすごした。その時には、ライトセンターから職員を派遣していただき、上映。ガイドヘルパーさん・賛助会員のみなさんと共に鑑賞した。
 映画の歴史を語るつもりはないが、そもそも映画とは、文字通り、映像をスクリーンに映して楽しむもので、基本的には、晴眼者を対象として製作されたものだ。初めは映像だけを楽しんだわけだが、やがて画面に登場する人物が話したり周囲の音響が加わったりして、現在一般に楽しまれている映画になった。劇的な効果を高めるために音楽がプラスされ、現在は映像と音声音響効果が一体となっている。最高の娯楽とも言いわれる映画を、音響だけで楽しむことが出来るように工夫されたのが「シネマデイジー」だ。ただし映像の無い部分は、私達の想像力を生かすことが大切。
 デイジー録音再生機にCDを挿入し、ヘッドホーン(ステレオが望ましい)を耳に挿入し、あとはスイッチオン、もうシネマの中の極上の指定席にいる気分。 様々なジャンルのCDが、もうスタンバイしている。「座頭市」はピーナツを食べながらたのしんだ。次は「風と共に去りぬ」近日上映予定。南北戦争がどのように描かれているか。馬車の疾走はどんな迫力だろうか。ワクワクしている。
 Ps シネマデイジーの鑑賞はボケ防止につながるだろう。ライトセンター045−364−0022、又は中央図書館障害者担当045−250−1619に電話をかけて相談してみてはいかが。

 

4.編集後記                           菊地 賢三

今年の冬至日は12月22日です。この日は昼が最も短く、夜が最も長い日です。でも1年で日の出の時刻が最も遅い日や日の入りの時刻が最も早い日と、冬至の日とは一致しません。日本では、日の出が最も遅い日は冬至の半月後頃(この冬では1月8日頃)であり、日の入りが最も早い日は冬至の半月前頃(この冬では12月6日頃)です。
 昔の暦では冬至日から日が長くなるので一年の始まりとする考えがありました。また特に今年はこの日が新月に当るそうです。朔旦冬至(さくたんとうじ)という19年に一度の暦の原点となるおめでたい日だそうです。かぼちゃを食べて柚子湯に入りましょう。

 

 
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