いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
 
  
 

1.栄区防災計画素案の要援護者                  丸山 弘人

 東日本大震災での事例を教訓として、原則自助をファーストステップに掲げ、それが困難な場合は、共助や公助で対応するという内容の、栄区防災計画素案が発表されました。
これによると、要援護者も、災害発生時に携帯電話やインターネットを使って情報を把握し、自宅で最低3日間は暮らせるよう生活物資を備え、耐震補強や家具転倒防止によって自宅を守り、事前に地域防災拠点とそこへのルートを決めておくといった、自助努力が必要とされています。更に、平常時から自治会町内会の参集訓練や安否確認訓練などに参加して、災害発生後の安否生存確認と地域防災拠点での生活に備える準備をしなければなりません。一方で、地域防災拠点では、障碍の特性に配慮したスペースの確保、特性に応じた情報伝達の対応、福祉用具などのニーズの把握がなされることになっています。
 先日栄区視覚障害者福祉協会の月例会で、日本障害フォーラム日本財団作成のDVD「生命のことづけ」を見ました。それは、視覚、聴覚、精神、知的、身体障害者の311日の状況を、本人や福祉団体の人が語ったオムニバスで、日頃からの近所付き合いを通じて、障害者の存在を知ってもらうことの大切さを訴え、一度限りの人生を楽しく生きたいと結んでいました。
 政府の中央防災会議は、国の防災行政の基本になる防災基本計画を改定し、災害発生時に自力で避難することが難しい要援護者について、安否確認や避難誘導の態勢を、自治体が整備することを盛り込んでいます。それによると、要援護者の居住状況だけでなく、必要な支援内容を具体的に記した名簿を作り、定期的に更新することを市町村に要請し、栄区が実施しているように、福祉施設を避難所にすることを求めた内容になっています。


2.えびときのこの混ぜご飯                     畠山 工

素材分量2人分、 
むきえび60グラム、しめじ3分の1パック、グリーンアスパラガス2本、かための温かいご飯2杯分、バター10グラム、塩少々、こしょう少々、サラダ油大さじ半分、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1
(1)むきえびは、塩とこしょうを振っておく。
(2)しめじは、根元を切ってほぐす。アスパラガスは根元を切り、はかまを取って1センチの長さに切る。
(3)フライパンに、サラダ油を中火で熱し、えび、しめじ、アスパラガスの順に入れて炒める。
(4)野菜がしんなりしてきたら、しょうゆと酒を加えて調味する。
(5)バターを加え、溶けたらご飯を加えて全体を混ぜる。
エネルギー367キロカロリー、 塩分2.0グラム 


  3.「思いつくままの走り書き」第132回
        −持ってお帰り荷物にャならない小さな薀蓄話三題−       中村 斉

@ kyは一般に空気読めない、という意味で使われていますが、石油精製業界ではずっと以前から、危険予防あるいは、危険予知の意味で日常的に使われて来た合言葉でもあるようです。合言葉としてky kyと声を掛け合ってきたと、関連会社勤務の息子に聞きました。

A プラットホームで列車を待ったり、ホームの端に沿って歩く場合は、進入してくる列車と対面すること。このことをお世話になった本郷台駅の駅員さんにお尋ねしました。「自分も駅に配属され、いの一番に教え込まされました。どうしてと考える以前に、お日様は東から昇り西に沈む、とおなじで、決まりきったこととして覚えましょう。基本中の基本です。」と話してくださいました。 

B よぼよぼになったら、互いに手を繋いで歩きたくなりますが、それは間違いです。私の通っているデイケアでは共倒れにならないように手を繋いで歩くことを禁じています。老老介護は仲睦まじくて美しくみえますが、共倒れにならないように気をつけましょう。お元気な隣人の援助を受けたり国の制度を活用することは決して恥ずかしいことではありません。

 

  4.編集後記                           菊地 賢三

 江戸時代の、親父の小言という文献があるというのでネットで引いてみた。81項目もあるがこのうち他人とのかかわりあるものを挙げると、人に腹を立たせるな、恥をかかせるな、割を食わせるな、馬鹿にされていろ、恩はどうかして返せ、利口は利口にしておけ、難渋な人には施せ、身寄りのない人を労れ、などがある。自分で心がけていることもあるがいつもやるのはなかなか難しそうである。家でのことは、女房の言う事半分聞け、子の言う事は九つ聞くな、というのもある。これはもっと難しい。

 
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