いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
     
1. 選挙の投票についてのお願い 丸山 弘人
 

栄区視覚障碍者福祉協会は、6月例会終了後、視覚障碍者の投票についてのお願い書を栄区選挙管理委員会に提出してきました。内容は以下の通りです。

1、点字投票の器具、点字投票用紙などのご準備を、確実にお願いします。

公職選挙法第47条、投票に関する記載については、政令で定める点字は文字とみなすとなっています。

2、候補者名を読んでいただく際の音量は、大きすぎず、小さすぎず、適正に願います。

公職選挙法第48条、身体の故障により、自ら当該選挙の公職の候補者の氏名、または名簿届出政党等の名称及び略称を、記載することができない選挙人は、投票管理者に申請し、代理投票をさせることができるとなっており、更にその2に、投票管理者は、投票立会人の意見を聴いて、当該選挙人の投票を補助すべき者二人を、その承諾を得て定め、その一人に投票の記載をする場所において、投票用紙に当該選挙人が指示する公職の候補者一人の氏名、または名簿届出政党等の名称もしくは略称を記載させ、他の一人をこれに立ち会わせなければならないとなっています。

3、視覚障碍者の誘導の基本と、視覚障碍者についての基本的な知識を、習得していただきたい。

公職選挙法によれば、同行者は投票所内に入ることができず、投票立会人二人に補助を依頼することになっています。

たまたま、上記願い書を提出した日の午後に、栄区役所で、立会人の方々への説明会が予定されており、「この件についても話します」と総務課長さんがおっしゃっていました。

2. 豚肉とピーマンのピリ辛炒め 畠山 工

素材分量2人分、 

薄切り豚肉150グラム、ピーマン4個、赤唐辛子1本、にんにく1片、

サラダ油大さじ1、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、甜麺醤(てんめんじゃん)適量、

(1)赤唐辛子は種を取り除き、小口切りにする。にんにくは薄切りにする。

(2)ピーマンは乱切りにする。

(3)豚肉は3センチ位の幅に切り、小さじ1杯の酒としょうゆで下味をつける。

(4)フライパンにサラダ油、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが出たら豚肉を加えて強火で炒める。

(5)豚肉に火が通ったらピーマンも加えてさらに炒める。

(6)甜麺醤と残りの酒、しょうゆを加え、全体を大きく混ぜて味を絡める。

エネルギー312キロカロリー、 塩分3グラム、 

 

3. 思いつくままの走り書き 第126回−告知について考える− 中村 斉
 私は定期的に通院している。 長期入院も繰り返したので、病院内のルールや生活のサイクルは身についたと思っていたが、医学的検査法も格段に進歩したこともあり、受診する手続きや対応の心得も変化しているので、学習しなおさなければと思うこともある。また院内には沢山の掲示物があり、視力が残存していたころは間違いなくよみこなしていたのだが、もう何年か前から掲示が読めなくなり、大切な掲示も見過ごしているに違いない。

先月診察室のドアに貼ってある掲示物を妻が読んでくれた。「000病院医師看護士職員一同からのお願い・・・」と書き起こした文章の内容は「私達は何度も患者様のお名前をお呼びします。」とつづいていた。 例えば、最近は血液検査をすることで、内臓の機能が正常に働いているか、体内で炎症を起こしている臓器があるか等、一度に判別できるので、診察の前に採血し、血液検査の結果が出てから医師に面接するようになった。

さて、採血室で順番待ちをしていると、看護士さんが名前を呼んでくれる。私は人一倍大きな声で返事をする。これも迷惑かもしれないが、返事をしない方もあるようだ。手を挙げたり目で合図してはいるらしいのだが、採血台に腕を乗せ今や遅し、と体勢を整えていると「お名前をおっしゃってください」と言う。ここで「また聞くのか」とばかりにムッとしてはなりません。例の診察室のドアの「おねがい」を思い出してください。そして、素直に自分の名を唱えましょう。
友人の通っている病院では、標語のように「正しい診断はお名前を尋ねる事から始まる」と廊下にも待合室にも掲示されているそうです。これほど大切な告知ならば、音声による伝達方法も検討していただきたいと私は思った。


4. 編集後記 菊地賢三

  山形県では大雨被害があり、北関東では水不足のニュース。自然現象は狭い範囲でも思うようにはなってはいない。川には上下流問題というのがあり、治水では下流が被害者側、水利用では上流が被害者側となるなどの社会現象がある。これが国際河川となるともっと深刻で、ナイル川ではタンザニア、エチオピア、エジプトで争いになる。どこの国でも水の恩恵は受けたいし、被害は受けたくない。自然と人間社会の調和も都合よく、そう簡単にはいかないようだ。

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