いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
     
1. 生きる喜び 足立弘一
 

 会社勤務を止めて約1年になります。71才になり自宅で過ごす時間が長くなっている状況です。これからは健康に留意して、笑顔で楽しい日々を過ごしたいと願っています。
 4月下旬には、約10年間勤務した静岡市清水区に40年ぶりに訪問し当時の友人を訪ねました。久しぶりの訪問だったので街並みや景色の変化には驚かされました。友人2人との40年ぶりの語らいでは話に花が咲き、長い間の音信不通があったけど心温まるふれあいがありました。また観光では最近話題となった三保の松原や日本平と久能山を見て回ったが、清水から見る富士山は本当に絶景で気分爽快で心が洗われた様でした。往復を東海道線に乗車したが、新幹線とは違う沿線景色を楽しむ事ができました。
 5月の連休には近場のみなとみらいに出かけた。船の博物館で帆船の模型展覧会をしていたので、船の仕事をしていた関係で興味があったので見学した。帆船模型同好会の方々が作成した、50cmから1m前後の帆船が100隻ほど展示されていた。ほとんど外国船が多数を占めていたが、造るためには小さい材料を一つ一つ積み上げる細かい工程で大変な苦労をして数か月から1年前後で造り上げている様でした。展示品を見ていると、造り手の技術に感心すると同時に、その出来栄えに感動した一日でした。
 年齢を重ねると運動不足になったりするので、家の中では腹筋運動や指の運動そして顔の運動やストレッチなどを毎日各100回ほど、また外では川筋での散歩を1時間ほどやっています。これから先を生きて行くのには、怪我、病気などに遭遇するかも知れないが、ふれあい、絆、コミュニティなどを大切に、ストレスを貯めないで心穏やかに笑いのある人生を送りたいと思っております。

2. ゆで豚と和え物  畠山 

素材分量2人分、 
薄切り豚肉120グラム、なす2本、きゅうり半本、オクラ3本しょうが適量、ゆずぽん酢大さじ3
(1)豚肉は熱湯でさっとゆで、水に取り、水気をきって一口大に切る。
(2)きゅうりは薄くスライスにする。しょうがはすりおろす。
(3)オクラはゆでて小口大に切る。
(4)なすはへたを切り落とし、1個ずつラップで包んで電子レンジで4分ぐらい加熱する。冷えたら、縦半分に切ってから斜め切りにする。
(5)ボウルに、おろししょうがときゅうり、オクラとぽん酢を合わせ、豚肉となすを加えて和えて器に盛る。
 エネルギー140キロカロリー、 塩分1グラム、

3. 「思いつくままの走り書き」第125回 ―この指とまれ― 中村 斉
 

「大きくふりかぶって」というタイトルのコミックを「音声訳していただけないだろうか」と1.2 巻を用意してCOSMOSさんに恐る恐る申し出た。「へー、中村さんが野球のコミックを!」という声が聞こえてきそうだが、私の中学の3年間は、明けても暮れても野球だった。実は私は野球大好き人間。サッカーはまるっきりダメだが、野球を語らせたらかなりうるさい。戦後職業野球が再開されて日の浅い頃から後楽園球場へせっせと通い、川上の赤バットに酔い、坪内監督がボールを追って疾走すると帽子が脱げて、まぶしいおつむが晒されるのを目撃したり、阪急のヘソ伝こと山田伝選手の見事なポケットキャッチの妙技を楽しみ、後年には長嶋さんが引退すると聞いて、急遽倅を川崎球場へひきつれて行ったりもした。40歳にさしかかる頃は、家中で「ドカべん」の画面を凝視したものだ。あれは登場するキャラクターが個性的でスターぞろいだった。けれど「巨人の星」ばかりはあの大げさなナレーションのせいか好きになれなかった。
 録音図書を利用するようになって野球関係で印象に残っているのは、大和球士(やまときゅうし)さんの「プロ野球紳士録」だ。最近野球関係の録音図書はあまり耳にしないのは残念。コミックの音声訳に、「塙保己一」(はなわ ほきいち)があると聴いたが、他に蔵書になっているコミックの録音図書を知らない。「良い勉強をさせていただきます」と比佐さんがおっしゃってくださったので音声訳「大きくふりかぶって」全22巻に期待している。「聴きたい人は、ぼくの指にとまってください」何人とまるかな。

4. 編集後記 菊地賢三

話題のips細胞を使う、初の臨床研究計画がこの6月に厚生労働省で承認された。研究対象は「加齢黄斑変性」という目の網膜の病気である。これはものが歪んで見えたり視野の中心部が暗く見えたりする病気で、失明のおそれがあり、治療法がなく、70万人の患者がいるという。8月から実際の準備に入るということであるが、いち早く眼病に適用されたので、早く成果のある結果になるよう期待したい。

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