いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
     
1. 銀ブラ 菊地 賢三
 

銀ブラと言えば、今では銀座をブラブラ散歩したり、ショッピングなどをすることを言う。がしかし語源的にみるとそうではなく、銀座まで歩くことのようである。ではどこからどういくのかというと、それは三田から、芝の増上寺、新橋を経て銀座8丁目までのルートを指すらしい。この約3キロを大正初めのころ芥川龍之介らの慶応義塾大学の学生が下駄で(モボだったら革靴かな)カランコロン1時間ほど歩いたという。じゃあ次に銀ブラのブラとは何か。ブラジルコーヒーのある喫茶店が目的地であったらしい。つまり、授業をさぼって(?)「おい銀座の例のさてんへ行くぞ」、「ようし銀ブラだ」が語源ということだ。
言葉は生き物です。日本語も最近は乱れてきたのではなく、変化してきたのかもしれません。

2. えびのスタミナ炒め  畠山工

素材分量2人分、 

ブラックタイガー6尾、ニラ1束、しょうが1片、にんにく1片、

赤唐辛子1本、ねぎ3分の1本、サラダ油大さじ1、酒大さじ半分、

片栗粉小さじ半分、砂糖大さじ半分、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ1杯半、

(1)えびは背わたを取り、殻をむき、酒を振りかけて片栗粉をまぶす。

(2)ニラは4センチの長さに切り、赤唐辛子は種を取り除き、小口切りにする。

(3)しょうがとにんにくとネギはみじん切りにする。

(4)砂糖とみりんとしょうゆを混ぜて合わせ調味料を作る。

(5)フライパンにサラダ油大さじ半分を入れて中火にかけ、えびを1から2分炒めて取り出す。

(6)同じフライパンに残りの油を熱し、ねぎ、にんにく、しょうが、赤唐辛子を焦がさないように炒め、香りが出てきたら、えびを戻し入れて2分ほど炒める。

(7)ニラを加えて炒め合わせ、合わせ調味料を回し入れて手早く絡める。

エネルギー200キロカロリー、 塩分2グラム 

3. 「思いつくままの走り書き」第124回 ―大河ドラマ― 中村 斉
 

以前わたしも大河ドラマは日曜日の夜の楽しみであり、ゆったりと見ていたものだ。視力が完全にダウンしてからも「歴史の勉強」と思って、テレビの前で45分を耐えていたが、昨年の「平清盛」では、ドラマの作り方が変わってしまったようで、解説放送を聴いてもドラマの楽しさが感じられなくて、とうとう投げ出してしまった。ドラマの作り方の変化の一つは、1シーンが短かく、名場面を綴るのではなく、いわば絵葉書を次から次へと見せられるようで、テンポが速すぎて、なかなかついて行くのが困難になってしまったことだ。ところで、視聴率は必ずしも高くはないが今年の「八重の桜」は主人公の人物像が魅力的で、何とか今度は見通したいものだと思い、良い策はないものかと思いめぐらせた。幸運なことに、中央図書館の「新着図書情報」で三冊の山本八重をヒロインとした小説が紹介されていたので、さっそく取り寄せ、二冊は読み終えた。これなら予習はじゅうぶん。少々遅まきながら、これからは日曜午後8時には妻と二人並んで八重の桜を観る。

タレントが罵り合い、へらへら笑うばかりのクイズもバラエティーもつまらない。この頃のテレビの番組は極めて質が低下していると思うのはぼくだけだろうか。

福本武久著 小説新島八重・会津女戦記
福本武久著 小説新島八重・新島譲とその妻
鳥越みどり著 巡り会い 新島八重回想記

4. 編集後記 菊地賢三
 今月号から編集を引き継ぎました。全く経験のないことですが先輩の方々や読んでいただいている皆様のご指導やら御叱声を頂きながら進めたいと思います。
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