いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。


1.  マッサージ診療報酬の適正化 丸山弘人
   医療機関でマッサージ師がおこなうマッサージ療法には、医療保険で診療報酬が算定されています。この保険点数は人件費に相当するものです。
ところが、これが「湿布処置」と同額の35点350円と大変低く、同様の医療関係職種で同じ厚生労働大臣免許である理学療法士がおこなう「運動器リハビリテーション料」の5分の1、「脳血管疾患等リハビリテーション料」の7分の1となっております。しかも、この額は1983年から30年近く据え置かれたままなのに、診療報酬の本体部分はこの間の物価上昇を反映して1.4倍に増額しており、不合理な状態となっております。
従って、ここ20年間病院に勤務するマッサージ師の数は、3分の1にまで激減しており、マッサージ療法に対する需要にも対応できない状況にあります。
質の高いマッサージ師の雇用を確保するためにも、マッサージ療法の診療報酬が適正な水準にまで引き上げられることが必要です。

2. あさりと韮の白ワイン蒸し  畠山工
 素材分量2人分、 
あさり300グラム、韮1束、ピュアオリーブオイル大さじ1、
白ワイン4分の1カップ、塩適量、こしょう少々
(1)あさりは塩水に一晩浸して砂だしをして、殻をこすり合わせてよく洗う。
(2)韮は長さ1センチに切る。
(3)フライパンにオリーブオイルを熱してあさりを入れ、ワインを加えて蓋をし、殻が開くまで蒸し煮にする。
(4)塩とこしょうで味を調え、韮を加えて3分位してから火からおろす。
 エネルギー100キロカロリー、 塩分2グラム 

3. 一句拝見(いでたち11月いろは句会より) 
金柑の甘く煮詰めて茶うけにと      じゅんのすけ
枯れ草の土手に転がり遊ぶ子ら     まさひろ
山紅葉日を浴び赤がより赤く        きよし
山茶花の蕾ふたつみつ葉がくれに    よしお
4  「思いつくままの走り書」120 ―ちょっとやばくない?― 中村 斉 
   堅い、重い、深刻な話題です。
テロリズムの銃口は身近に向っていると感じることがある。それは誇大妄想だと笑われるか、「しっかりせい」とカツをいれられるかもしれない。昨年の師走の一夜、私は浜視協を通じて日本フィルハーモニー交響楽団による、ベートーベンの第九交響曲のコンサートにご招待を受けて、楽しく価値ある時間を過した。その夜は、ある企業の社会貢献によるもので、浜視協の会員の多数の方がご招待をうけたわけだが、その企業は、多くの尊い犠牲者を出してしまった天然ガスプラントと同種の業務を行なう会社と聞いた。
 また、昨秋シリアの内戦の中で狙撃されたと推定される女性ジャーナリスト山本美香さんの母堂は私の妻と小中学校時代机を並べた方である。自分個人に銃口が向いていると思うのは確かに思い過ぎかもしれないが、テロリストの銃口は企業戦士にも、一般市民にも向けられていると思うことは思いすぎとは言えまい。徒手空拳の私達はそれにどう抗したらよいのかわからない。ただ、嘆息するだけだが、これに便乗して憲法改正に導こうとする流れには私は、No!の意思表示する。愛国心は溢れるほど持ってはいるが、「お国のために」「七生報国」(七たび生まれて国に報いるの意味)と駆りたてられた時代を生きてきた者として「戦争は国際問題の解決手段」とは考えられない。
 戦争が始まれば「障害者は邪魔者にされる」と先輩が記録を残してくれたことを無駄にしてはならない。
 
5. 編集後記 井上 進
新聞記事からの受け売りです。預貯金が2倍になるのにおよそ何年かかるか。それを知る方法に「72」の法則というのがあるそうです。やり方は簡単。72を金利で割ればいい。バブルの前、郵便貯金の最高金利は8%でした。実に9年で2倍になった!こんなときもあったのです。今の普通預金の金利は0.02%では何と3600年かかる計算になります。正にゼロ金利。高金利時代を過ごしてきた昭和一桁人間からみると、今の若い人は気の毒です。加えて給料は上がらないし、将来もらえる年金も支給年齢が引き上げられていくなど。
安倍さんはデフレスパイラルを解消して物価を2%上げるよう金融緩和をし続け、景気を押し上げて企業や働く人の収入を増やすとしていますが、そんなにうまくいくのでしょうか。
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