いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。


1. 平成23年度栄区防災講演会  丸山 弘人
   3月15日栄区公会堂で、栄区役所主催の平成23年度栄区防災講演会が開催されました。
宮城県石巻市防災対策課の浜野さんから、石巻市の被災状況の説明があり、続いて
石巻市民生委員の蟻坂さんから、「被災地からお伝えしたいこと」と題して、町内会長や自治会長が仮設住宅に避難してしまった状況の中で、行政委員と一緒になってその隙間を埋める活動をしたとのお話がありました。
 その活動を通して感じたことは、1.リーダーの存在が絶対に必要であること。2、行政にはどんどん発信しないと駄目であること。3、情報の発信と受信が大切であること。そして 4、助け合い、譲り合い、分け合う気持が必要であるとのことでした。 
防災マップによる要援護者の安否確認や、向こう三軒両隣の安否確認に続いて、紙おむつ、水、コンロ、薬品を確保して、日常のボランティア活動の延長線として支援活動を実施し、防災拠点を災害への反攻拠点にしていくように努めるべきだと、力説されていました。
 最後に、地域教育と地域福祉に裏打ちされた、地域力の向上の必要性を、訴えておられました。
災害に合われた実体験に基づく経験談は、600人の聴衆の心に、強く響くものがありました。
 第二部のパネルディスカッション大地震に備えての中で、いでたちが障害者や高齢者のお宅の、家具転倒防止器具取り付け作業をしているとの紹介がありました。

2. 鶏肉と野菜の焼きびたし 畠山工
 素材分量2人分、
鶏もも肉1枚、ピーマン1個、赤ピーマン1個、ポン酢ゆず味大さじ3、
オリーブオイル大さじ半分、酒大さじ1、塩少々、こしょう少々、
(1)鶏肉は余分な脂肪を取り除き、ひと口大のそぎ切りにしる。
(2)鶏肉に、塩、酒、こしょうで下味をつける。
(3)ピーマンは種を取り除き、縦に4等分し、長さを半分に切る。
(4)フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏肉の汁気を切って両面を焼き、蓋をして中まで火を通す。ピーマンも加えて焼く。
(5)バットに焼いた鶏肉とピーマンとぽん酢を合わせ、上下を返しながら10分ほどつけて味をなじませる。
 エネルギー340キロカロリー、 塩分2.3グラム 

3. 一句拝見(いでたち4月いろは句会より)  
日差し濃く花のトンネル通り抜け      じゅんのすけ
花絨毯誰がつけたかタイヤあと       おさむ
花一ぱい散りし敷く道そっと踏む      まさひろ
一陣の風に吹かれて山桜          きよし
つつじ咲き色とりどりの庭となり      よしお
散る花に少し離れてにらの花        たけこ

4. 思いつくままの走り書き(111) ―福祉学級の経験を生かして― 
中村 斉
 私の居住地域でも町内会役員さん、民生委員さんなどが提携して災害時の高齢者、要支援者の避難を支援する体制が組織され、日常的な活動の一つとして支援を申し出た(いわゆる手を挙げた)人々を中心にして、コミュニケーションを深めるために、「絆と名付けた」ティーパーティーや食事会が定期的に開催されている。そこに参加してみると、手あそびや楽器の演奏やら生活のヒント(写真を上手に撮影するヒント)などのちょっとしたイベントもあって楽しいひとときではあるのだが、この会の目標の焦点がもう一つ定まっていない様に感じた。支援をしていただく私としては、自分の障害の状況を知っていただき求める支援を明らかにしておきたかった。そこで役員さんに、視覚障害について皆さんにお話しする機会を与えていただいた。5分と言って、実は10分以上話してしまったが、骨子は昨年区内のいくつかの小学校で話させていただいた事と同様、・目の働き目が見えないということ・目が見えなくても出来る事・目が見えないために出来ない事などであった。みなさんが、熱心に聴いて下さったことに感謝しながらこの日はきたくした。
 数日後民生委員さんからお電話をいただいた。町内会を超えた地域の民生委員さん達の研修会で先日と同様なお話をしていただきたいとのオファーがあった。私は、望むところとばかりに、私達を理解していただく機会を与えていただき感謝しますと快諾した。6月の下旬にはその機会が実現しそうである。体調を整えてチャンスに絶対バントヒットでも内野安打でも1本打って得点したいと思っている。              April29 2012
5. 編集後記 井上 進
 机を整理していたら10年前の新聞の切りぬきが出てきました。通産省と厚生省が「人口眼の研究に着手」とあり、網膜の機能が衰えて失明した高齢者らの視覚を取り戻す「人工視覚機器」の開発に乗り出す。光を電気信号に変え、光ダイオードなどを網膜に埋め込み、微弱電流を神経細胞に伝える「人工眼」技術を2010年までに確立するとありました。
 その後どうなっているのだろうとインターネットで調べてみました。まずドイツで昨年11月に開発された例が出ていました。目のレンズにある水晶体を自然に通過してきた光をとらえ、機能が失われた光受容器の代わりに、1500個の光センサーからなるマイクロチップを網膜の下に装着する方式で、脳は視神経を通じて極小の映像を受信する。被験者の中には数年にわたって目が見えなかったのに、視力回復後はトレーニング時間をまったく設けずに部屋の中を自由に動き回ったり、大きな文字であればきちんと単語として読むことができたといいます。
 日本ではまだそこまで進んでいないようですが、白い光が見える程度までは進んでいるとのことです。時間がかかっていますが、研究は進んでいます。くわしく知りたい方はインターネットを覗いてみてください。

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