いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。


1. 障害者週間  丸山 弘人
 毎年12月3日から9日は障害者基本法により、障害者週間と定められています。 障害のある人の福祉についての関心と理解を、国民の間に広く深めるとともに、障害のある人が、社会のあらゆる分野の活動に、積極的に参加する意欲を高めることを目的として平成16年6月に設けられました。 横浜市栄区視覚障害者福祉協会は、11月18日中村さんが本郷中学校と本郷小学校を訪問し、校長先生に障害者週間周知のためのポスター掲示と、朝会などで児童生徒に障害者週間についての説明をお願いするとともに、12月6日畠山さん、玉虫さん、井上さん、日岐さん、石崎さんが、大船駅東口バスターミナルで障害者週間の啓発周知のためのチラシを配布しました。 更に、これに関連した福祉教育を、11月21日小山台小学校4年生24人を対象に畠山さん、中村さんが、11月30日本郷小学校4年生109人を対象に畠山さん、中村さん、日岐さんが、12月15日庄戸中学校1年生を対象に山口さんが、12月16日豊田小学校4年生109人を対象に畠山さん、中村さん、日岐さんが、12月19日本郷台小学校2年生から6年生470人を対象に畠山さん、中村さん、日岐さんが、それぞれ実施しました。 障害者週間のチラシを受け取ってくださった皆さん、福祉教育を受けてくださった児童生徒の皆さん、街で障害のある人を見かけたら、一言声をかけていただきたいと思います。

2. 鶏肉と大根の炒め煮 畠山工
 素材分量4人分、
鶏もも肉1枚、大根15センチ、干ししいたけ3枚、しょうが1片、サラダ油大さじ1、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1、酒小さじ1、
片栗粉小さじ2、鶏がらスープの元適量、
(1)鶏肉はひと口大のそぎ切りにし、塩小さじ半分と酒で下味を付ける。
(2)大根は皮を剥き、3センチの輪切りにしてから放射状に6等分する。
(3)干ししいたけは水で戻して半分に切り、それぞれ4等分のそぎ切りにする。しょうがはせん切りにする。
(4)鍋にサラダ油を熱して鶏肉を炒め、中くらい火が通ったら大根を加えて炒める。
(5)油が回ったら、カップ2杯の水と鶏がらスープの元、干ししいたけ、しょうが、残りの調味料を加え、煮立ったら中火で15分ほど煮る。
(6)片栗粉を大さじ2杯の水で溶きとろみをつけ、器に盛る。
エネルギー190キロカロリー、 塩分2.2グラム 

3. 一句拝見(いでたち11月いろは句会より)  
小鳥来ししじま破りし今朝の庭       まさひろ
強風の枯葉一枚残りけり          じゅんのすけ
尾道の芙美子の像と秋の海         おさむ
ひめ柿や強き風にも耐えており       よしお
草は枯れ染めており源氏山         きよし
はんなりと染まる朝雲冬浅し        たけこ

4. 思いつくままの走り書き(107) −福祉授業−
中村 斉
☆前号にご自身からのご報告が掲載されましたが「いでたち通信」発行の推進力井上進様が、去る11月22日に行なわれた横浜市福祉大会席上において、横浜市社会福祉協議会長感謝状を授与されました。心からお慶び申し上げます。この欄をお借りして栄区視覚障害者福祉教会員一同の祝意を感謝と共に申しあげます。

 人間誰もが迎える一年一度の誕生日。まことにささやかな、プライベートな喜びの一日。でも今年私も傘寿とあって、眞に嬉しさがこみ上げ、子や孫たちに、いささか大盤振る舞いをしてしまった。幾昔も前の事だが、100%軍国少年だった私が、まさかこの年まで生き延びているとは「お釈迦様でも気がつくめえ・・・と感慨深い。いまさら時代錯誤だと言われるだろうが、静かに思えばご自身が「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ばれた」昭和天皇の終戦の英断をありがたいことと感謝する。あのまま戦争がつづいていたら、野に屍をさらしていたか深海の藻屑となっていたことは間違いないだろうし、兵役を逃れたとしても烈しい空襲の爆弾と焼夷弾の雨の中をかいくぐって生きつづけられる視力はもう持っていなかったことを思い起こす。だからこそ残された生命を、いささかなりとも、次の世代のために役立てようと柄に無く考えた11月14日であった。
 浄土なる父母様にお伝えす。 兄弟4人傘寿越えしと。

5. 編集後記 井上 進
 先日、横浜市福祉大会に出席、栄区視覚障害者福協会のご推薦による市社会福祉協議会長の感謝状をいただきました。当日顕彰の対象となったのは703人、241団体でした。恐らく日常福祉に関わっている方は、この数十倍、いやそれ以上にもなるはずです。その裾野の広さを改めて感じました。
 当日は表彰式に先立ち「成年後見制度の取り組み」と題して、高齢独り暮らしで認知症を患う男性Oさんにかかわっている後見人、サービス提供者、民生委員、近隣の方によるパネルディスカッションを聴講しました。「成年後見制度」は身障者や高齢者の財産管理や生活の援助をする制度ですが、実例にもとづく生々しいものでしたので、制度の説明を聞くよりはるかに理解しやすく、またそれぞれの立場で携っている方々の努力とご苦労もよくわかる内容でした。

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