1. |
セントルイス |
菊地 賢三 |
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この10月にアメリカ中西部にある都市、セントルイスを訪れた。北アメリカ大陸の最大の大河、ミシシッピー川の中流域であるこの地域は飛行機から見ると見渡す限り平らで、茶褐色のトウモロコシ畑が延々と続く地域である。セントルイスはこの地域の真ん中にあり、セントルイス人は男女とも我々より身体がはるかに大きく、肥っていて、たくさん食べ、ビールは壜のまま飲む人たちである。
しかし、シカゴ郊外のトウモロコシ畑を走ってみると、幅10メートルほどのまっすぐな道路で数キロ単位に区切られているのだが、道路の両側にやはり各々幅10メートル程の緑地帯があるのだ。それの目的は分からなかったがきれいに管理されていて、ゴルフ場の芝生のようであった。彼らの農場は大規模であるが大雑把ではないと感じた。
もう一つは市内の各所で見受けられたことであるが、建物の出入り口を通るとき、彼らは必ず後ろを確認し、次に来る我々にドアを開けて待ってくれるのだ。また我々が立ち話をしていて、後ろを彼らが通る時、必ずエクスキューズミィと声をかけるのだ。町や駅ですれ違う時、肩や荷物が当ってもそのまま無言のまま通り過ぎる横浜人とは違うのだ。
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2. |
豚肉のおろし大根ソースかけ |
畠山工 |
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素材分量4人分
豚肩ロース薄切り肉400グラム、大根150グラム、もやし200グラム、
ピーマン2個、ほんだし小さじ半分、酒大さじ2、サラダ油大さじ2、
しょうゆ大さじ2、砂糖小さじ1、塩少々、こしょう少々、
(1)豚肉は7センチぐらいの幅に切り、酒大さじ1と塩少々で下味をつける。
(2)大根は皮を剥いてすりおろし、ザルに上げて軽く水気を絞る。
(3)ピーマンは種を取り除き、タテの細切りにする。
(4)フライパンに油大さじ1を熱し、ピーマン、もやしの順に炒めて塩・こしょうで味をつけて、取り出す。
(5)フライパンに油大さじ1を加えて熱し、豚肉を焼く。取り出してピーマン・もやしとともに器に盛る。
(6)フライパンに大根おろしと残りの調味料を加えいれてひと煮立ちさせ、器に盛った豚肉にかける。
エネルギー292キロカロリー、 塩分1.8グラム、
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3. |
一句拝見(いでたち11月いろは句会より) |
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小鳥来ししじま破りし今朝の庭 まさひろ
強風の枯葉一枚残りけり じゅんのすけ
尾道の芙美子の像と秋の海 おさむ
ひめ柿や強き風にも耐えており よしお
草は枯れ染めており源氏山 きよし
はんなりと染まる朝雲冬浅し たけこ
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4. |
「思いつくままの走り書き」(106)−傘寿−
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中村 斉 |
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☆前号にご自身からのご報告が掲載されましたが「いでたち通信」発行の推進力井上進様が、去る11月22日に行なわれた横浜市福祉大会席上において、横浜市社会福祉協議会長感謝状を授与されました。心からお慶び申し上げます。この欄をお借りして栄区視覚障害者福祉教会員一同の祝意を感謝と共に申しあげます。
人間誰もが迎える一年一度の誕生日。まことにささやかな、プライベートな喜びの一日。でも今年私も傘寿とあって、眞に嬉しさがこみ上げ、子や孫たちに、いささか大盤振る舞いをしてしまった。幾昔も前の事だが、100%軍国少年だった私が、まさかこの年まで生き延びているとは「お釈迦様でも気がつくめえ・・・と感慨深い。いまさら時代錯誤だと言われるだろうが、静かに思えばご自身が「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ばれた」昭和天皇の終戦の英断をありがたいことと感謝する。あのまま戦争がつづいていたら、野に屍をさらしていたか深海の藻屑となっていたことは間違いないだろうし、兵役を逃れたとしても烈しい空襲の爆弾と焼夷弾の雨の中をかいくぐって生きつづけられる視力はもう持っていなかったことを思い起こす。だからこそ残された生命を、いささかなりとも、次の世代のために役立てようと柄に無く考えた11月14日であった。
浄土なる父母様にお伝えす。 兄弟4人傘寿越えしと。
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5. |
編集後記 |
井上 進 |
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先日、横浜市福祉大会に出席、栄区視覚障害者福協会のご推薦による市社会福祉協議会長の感謝状をいただきました。当日顕彰の対象となったのは703人、241団体でした。恐らく日常福祉に関わっている方は、この数十倍、いやそれ以上にもなるはずです。その裾野の広さを改めて感じました。
当日は表彰式に先立ち「成年後見制度の取り組み」と題して、高齢独り暮らしで認知症を患う男性Oさんにかかわっている後見人、サービス提供者、民生委員、近隣の方によるパネルディスカッションを聴講しました。「成年後見制度」は身障者や高齢者の財産管理や生活の援助をする制度ですが、実例にもとづく生々しいものでしたので、制度の説明を聞くよりはるかに理解しやすく、またそれぞれの立場で携っている方々の努力とご苦労もよくわかる内容でした。
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