いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。


1. 災害時要援護者対策の今後の取組みについて 丸山 弘人
 横浜市は、地震等災害が発生した場合、自力避難が困難な高齢者や障害者や妊産婦や乳幼児が迅速に避難するためには、行政による避難支援だけでは不十分であり、地域の自主的な安否確認や避難支援が不可欠であると述べています。
これに関わる要援護者の把握については、個人情報取り扱いとの絡みで、同意方式や手上げ方式や向こう三軒両隣方式が現在考えられ実行されています。
ところが、この方式だけでは全ての要援護者を把握することが難しいため、地域が必要とする場合は、選択肢の一つとして、本人の同意確認を前提とせずに、行政が保有する要援護者の個人情報を、区と協定を締結した地域に提供できるよう、新たなに関係機関共有方式の導入を検討し、条例化を検討しています。
この新たな方式の採用については、懸念する声もあり、提供する個人情報の内容や範囲等について、今後の検討や調整が必要とされる所です。

2. じゃことルッコラの冷やっこ 畠山 工
 素材分量2人分、
絹ごし豆腐1丁、ちりめんじゃこ30グラム、ルッコラ1束、ごま油小さじ1、
こしょう少々、しょうゆ小さじ半分、みりん子さじ半分、
(1)ルッコラは、食べやすい大きさに切る。
(2)フライパンにごま油を熱し、ちりめんじゃこを入れて弱火でカリカリに炒り、こしょうをふる。
(3)器に一口大に切った豆腐を盛り、ちりめんじゃことルッコラを乗せる。
(4)食べる直前に、しょうゆとみりんを混ぜ合わせてかける。
 エネルギー142キロカロリー、 塩分1.2グラム 

3. 雨がふります雨がふる   中村 斉

八十歳を目前にしての手遊び、大正琴の稽古を始めておよそ七 八ヶ月になる。デイケアーでの活動なので、一ヶ月に一乃至二回およそ45分程度の稽古だから、自宅での稽古をしなければ上達は望めないだろうと、「琴伝流大正琴お稽古始めセット」を取り寄せた。花の頃にはしだれ桜も見事な「金沢文庫の称名寺の花の下でゆったりと演奏を楽しみたいね」などと冗談を交わしながら「さくらさくら」に取組むのが楽しかった。曲がりなりにも数小節連続して演奏できればこの上ないよろこびを感じたものだ。けれども、演奏の上達の速度より季節の移りは思いのほか早く、もう梅雨になってしまった。
 「大正琴だけは」習いたいとは思わない」というひともあって、その人にはあまりに簡単らしいのだが、私にとってはなかなかに指を運んでねらった音のきーを捉えるのが難しい。多少の困難を乗り切ることが喜びであるし、上達へのステップだと思い稽古に励んでいる。他の楽器に比べて音量も低いのでご近所へのご迷惑も許容の範囲内かなと自分では思っている。
 527日 昔は海軍記念日で横須賀では夏祭のはしり、諏訪神社の祭礼でけっこう陽射しも強くなるという子供の頃の記憶とはうらはらに、今年はなぜか梅雨に入った。この日から「雨が降ります 雨が降る……」ではじまる「北原白秋作詞、弘田竜太郎作曲の「雨」の独習を始めたが、次の音をさぐるのが一段と難しく黒鍵も多く使うので、課題も多い。でも外出しにくいこの時期に何とか先生に「合格」のひとことをいただきたいとおもっている。野七里の辺りでも「ケンケン」と子きじの鳴き声も聞こえるこの歌の心も実感できる環境ではある。例年より10日も早い梅雨入りだから、梅雨が明けるまでには、先生に聞いていただけるくらいに仕上げようと心をきめた。


4. 編集後記   井上 進
 小田原の足柄茶に放射性物質が限度値を越え出荷制限になり、ほかの産地でも頻発しています。だったら周りの野菜などはどうなのでしょう。何も報道されていません。お茶だけに放射性物質が付着して、他の植物には付着しないものなのでしょうか。そんなことないですね。一時福島や茨木の野菜が出荷制限されたことがありましたもの。まだ収束していない原発事故なのに日時がたつにつれ、だんだん放射能に不感症になりつつあるようで気になります。

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