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要援護者対応災害ボランティアセンター開設訓練に参加して

丸山弘人
 2月20日に、横浜栄防災ボランティアネットワークが計画した、要援護者対応防災訓練に、栄区視覚障害者福祉協会から、畠山さん、中村さん、小泉さん、杉山さん、玉虫さん、山口さんの6人が、参加しました。私は、山口さんの誘導を担当しました。南関東地震発生から7日後に、一般避難場所の栄区役所から、要援護者用特別避難場所の小菅ヶ谷ケアプラザへ移動する訓練と、要援護者のニーズ聞き取り訓練を、実行しました。米一合と、同量の水が入ったビニール袋を、熱湯に入れて作ったご飯と、野菜とお肉のごった煮を食べながら、評価反省をしました。特別避難場所での受入れ態勢が、未だできていないこと、情報伝達は、口頭でして欲しいこと、障害者の特性にそった聞き取りや、プライバシーを考えた聞き取りをして欲しい等の意見が、出されました。これからも、計画、実行、評価を繰り返しながら、これらの反省点を改善していって欲しいと思います。

2 さわら焼きの梅かぶかけ 畠山工
 素材分量2人分、
さわらの切り身2切れ、かぶ1個、青じそ2枚、梅干適量、
いり白ごま少々、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、塩少々、
(1)梅干しは種を取り除き、果肉をたたく。青じそは細切りにする。
(2)かぶは、皮を剥いて薄切りにし、塩をふってもみ、しんなりしたら水気をしぼり、梅と和える。
(3)さわらにしょうゆとみりんをまぶし、冷蔵庫で30分位おく。
(4)さわらの汁気を切って、中火で焦げないように両面を焼き、焼き上がりにごまを振る。
(5)器に盛り、かぶと和えた梅を載せ、青じそを散らす。
エネルギー187キロカロリー、 塩分2.6グラム

3 一句拝見(いでたち3月いろは句会より)  
春の水せせらぎの音響きあり         まさひろ
笹鳴きの山から下りて庭に来し        じゅんのすけ
古稀の春赤飯祝い女房どの          おさむ
ゆっくりし流れる雲水温む          こうじ
初花の散るを浴びつつ句作せむ        たけこ

思いつくままの走り書き(85)―「たのもーう」―  中村斉
 頭の体操と言葉遊びと生活記録のつもりで、俳句を詠む。
「日の光り キュッとむすんで 春キャベツ」
 余寒が去って春本番を迎える頃の畑のキャベツは、えも言えぬ美しいパステルカラーのきみどり。春の日の光を女神の手できゅっとむすんだようなあのキャベツの姿が、私の眼底に残り、この季節のコールスローサラダの格別の味を私の味覚が記憶している。
 俳句を詠むことは、どうやら長続きしていて、PCにはかなりの数をためこんだようだ。
 「お次は何にチャレンジしますか」と心の声が問いかけたので、はて、何にしようかと思いを巡らせていたおりに、NHKラジオの番組「聞いて聞かせてブラインドΡビジョン ネット」で、天文学に興味を持っている視覚障害者が増えていることを知った。雑誌「子どもの科学」を毎月とってもらっていて、「今月の星座」を読んでは夜空を見上げたことを思い出す。プラネタリュームにも連れて行ってもらうなど、子どもらしい星への関心も持っていたものだが、視力の低下が始まってからは私の夜空から、ごく一部の天体を残して他の星々は消えてしまっていた。番組の中では視覚障害者向けの「天文学の入門書」が発行され触読出来る星座盤もあるという。星を観測するだけが天文学ではありませんという言葉も聴いた。以前に国立天文台の所長さんが「望遠鏡はほとんど覗いてはいません」と、きっぱり言われたのを聞いたこともある。
 いまは「天文学入門」が、音声訳されていることを願っている。せめて入門の入門の扉に触れてみたい。「たのもーう」と声だけでも掛けてみたいと思う今日このごろである。聞けば、あのガリレオがレリーは緑内障に苦しんだ人という。

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編集後記

井上進

 私の観るテレビはほとんどがNHK、そしてラジオはNHKだけでまにあっています。テレビを長時間観ることはまずないのですが、よく観ているのは、夜7時のニュースとそれに続くクローズアップ現代、それに囲碁番組これは録画しておいて、後で細切れで観ています。民報はコマーシャルと、バラエティ番組とかいうおふざけが多いので敬遠しています。
 ラジオは朝約1時間の散歩のときに聴いています。それに夜中ないし早朝に目覚めたとき聴く「ラジオ深夜便」はいいですね。暗闇そして静寂の中で「日本の歌、心の歌」「心の時代」など心に沁み、豊かな気持ちになります。
NHKさん、間違えても民営化しないでくださいね。聴視料は払い続けますから。
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いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。