1 身近なものに点字表示を 馬場威力
 1月8日の朝日新聞に「食品・日用品類に点字表示を増やして」と言う一文があった。その著者のお嬢さんが視覚障碍児と言うこともあって、そのご意見には十分に納得出来、またそれだけに多くの食料品や日用品に視覚障碍者に分るような表示を付けなければならない、と強く思った次第だ。何とかしなければならない。
 買う時は店員に、また関係者に、これは何ですか、と確認は出来るが、例えば、冷蔵庫に入っているものは表示なしにはどうにもならないのだ。
 もちろん、点字では、その商品の詳細情報は外装に表示されていないのが一般的である。限られたスペースの中に、字が大きい点字での表示には自ずと制限があるのは仕方がないだろう。ただ問題は残る。それは点字を理解出来ない多くの中途失明者だ。が、このような表示だけなら、点字も簡単だから、彼らに点字を覚えてもらうしかないだろう。

2 牛肉と大根のピリ辛煮込み   畠山工
 素材分量2人分、
牛肉カルビ焼き肉用120グラム、大根350グラム、干ししいたけ2枚、
赤唐辛子半分、しょうが半片、サラダ油大さじ適量、
酒大さじ2、しょうゆ大さじ3、大根の葉適量、
砂糖大さじ半分、みりん大さじ1、
(1)干ししいたけは、むるま湯で柔らかくもどして軸を切り落とし、大きければ半分に切る。もどし汁は、棄てずに水を加えてカップ1杯弱にする。
(2)大根は、厚めに皮を剥き、2センチ位の輪切りにして2から4等分に切る。
(3)赤唐辛子は種を取り除き、しょうがは薄切りにし、大根の葉は小さめのざく切りにする。
(4)鍋にサラダ油を熱して牛肉を炒め、大根としいたけも加えて酒をふって炒め合わせる。
(5)水を加えたもどし汁を入れ、煮立ったら火を弱めてアクを取り除く。赤唐辛子、しょうが、砂糖、みりんを加えてふたをし、20分位煮る。
(6)しょうゆの半量を加えてさらに20分位煮て、最後に残りのしょうゆと大根の葉を加えて5分位煮る。
 エネルギー307キロカロリー、塩分3.0グラム、

3 一句拝見(いでたち1月いろは句会より)  
けん玉を 母子で楽しむ 松の内     加藤孝二
寒月の 出湯の宿の 闇灯り       成田真啓
紅白も 疎ましくなり 大晦日       宗像 普
真言の つつましき寺や 寒参り     斉藤準之助
日本橋 七福神も ビル谷間       千葉 宰
野晒しの 野武士の墓や 野水仙    中里武子

「思いつくままの走り書き」(57)大相撲 中村斉
 初場所は熱戦がつづき、両横綱の結びの一番で優勝が決まる劇的な展開で、盛況裡に千秋楽となった。向う正面のラジオ桟敷の相撲ファンの私も毎日ワクワクしながら取り組みに拳を固めた。アンチ朝青龍のカミさんはテレビを睨みつけながら朝青龍の対戦相手の力士に熱烈な声援を送った。子どもの頃から和田信賢・志村正順アナウンサーの名調子に親しんできたので、ラジオの放送で現在も充分楽しめる。
 思えば、視力が次第に衰える中で、テレビの画面を最後まで楽しめたのは大相撲中継だった。四股名が大書されるし画面も極めて明快。「ビデオテープのスローモーションでもう一度」のオマケを観ては形態模写をしたものだ。いまの私は四股名も読めないのでラジオにかじりつく。今場所、大関千代大海が、黒星続きの長井トンネルで、途中休場したのが寂しかった。私達も闇の中を歩き続けているのだが、いつか大きな金星を掴んで勝ち名乗りを受け、手刀を切ることを夢見てがんばろうと思う。相撲は人生の縮図。
 
インフルエンザの予防法                     健康歳時記より
 ●加湿: 室内では加湿機など積極的に使用して、適度な湿度を保つようにしましょう。
 ●マスク:飛沫感染が主なことから、マスクをすることで感染を広げない、感染しないために有効な予防法となります。最近では抗ウイルスマスクなど、いろいろなマスクが発売されています。
 ●うがい: うがいはかぜに対しての予防にもなりますし、二次感染の予防にもなりますが、予防時間は短く20分程度と言われています。外出した後などに、うがいをしましょう。
 ●ワクチン: 一番効果のある予防法です。青年者にはもっとも効果が高く、若年者・高齢者は免疫力が低いので、効果も低いとされています。
 過労・ストレス・睡眠不足などにより、免疫力が下がれば感染しやすくなりますので、日ごろからの健康管理が重要なのは、言うまでもありません。

編集後記 井上進
 先日の日曜日、千葉の息子宅へ行った帰り、京成電鉄のターミナル駅でキップを購入したときにはあった財布が、紛失しているのに気づいたのは大船に着いたときでした。中には4万円ほどの現金、銀行のキャッシュカードやクレジットカードが多数。それからが大変でした。警察に届け、電話をかけまくって、各社にカードを無効にしてもらいました。
 ところが翌日、京成の忘れ物センターに問い合わせたら、財布が届けられていて、私の手元に返ってきました。半ばあきらめていたのに、正直な人がいました。それにカード類の各社がいずれも24時間対応をしているのを知り、心強く感じました。そして日ごろ世相を嘆いてばかりいる私ですが、日本もまだ捨てたものではないとの思いも持ちました。

いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。