1 チベットに盲学校  馬場威力
 20日の新聞情報によると、全盲の36歳のドイツ人のサブリエ・テンバーケンさんが、チベットに盲学校を作った、との事。彼女は、そのハンディキャップを乗り越えて、馬には乗る、スキーもやる、ヒマラヤにも登るのだそうだ。12歳で全盲になったテンバーケンさんは、チベットの工芸品の魅力に引かれて、大学でチベット学を専攻した。その後、97年に手づくりのチベット語の点字教材を持って、チベットへ行った。そこで視覚障碍者の置かれている、あまりにも悪い生活環境に驚き、98年に、英語、チベット語、中国語を教える「国境なき点字」と言う名前の盲学校を創った。
 テンバーケンさんは、今、インドで盲学校を作る準備中とか。彼女の偉いところは、問題点を指摘するだけの評論家ではなく、自分でやってみる、その結果を確かめる、それをまた広める実行力のあることだ。

2 焼き鮭の香味ソースかけ 畠山工
 素材分量2人分、
生鮭の切り身2切れ、小麦粉適量、サラダ油大さじ半分、
しょうゆ大さじ2、レモンのしぼり汁大さじ1、砂糖小さじ1、
おろししょうが小さじ1、青ねぎの小口切り大さじ4、赤唐辛子1本、
(1)鮭は1切れを3から4等分に切り、小麦粉をまぶしておく。
(2)赤唐辛子はへたと種を取り除き、小口切りにする。
(3)ボウルに、大さじ1の水と赤唐辛子と調味料を混ぜ合わせ、香味ソースを作っておく。
(4)フライパンにサラダ油を熱し、小麦粉をまぶした鮭を香ばしく焼く。さらにふたをして弱火にし、3分位蒸し焼きにする。
(5)器に盛って、香味ソースをかける。
 エネルギー155キロカロリー、塩分2.7グラム

3 一句拝見(いでたち8月いろは句会より)  
泥つきの汗の顔をば拭し子ら      加藤孝二
朝ぼらけキャンプ小屋の蜩は      成田真啓
父の日や京漬物の歯切れ良き     宗像普
味噌豆腐ほどよく冷えし古都の宿   斉藤準之助
空蝉の一つ残りしプランター       千葉宰
帰り来しパパに手花火かざす孫    中里武子

「思いつくままの走り書き」 (49) カタカナ英語で 中村斉
 英語で讃美歌やクリスマスキャロルを歌えたらシーズンの楽しみは倍増すると思う。外国語を母国語のように、または母国語に近く話したり歌えたり出来れば素晴しいことだ。けれど僕らにとって英語は母国語ではないので、シャチ矛立ちしても、日本語の訛りはぬけないものだ。讃美歌を英語で歌おうと心を決められた方は、日本語訛りは承知の上で、恥ずかしいことではないので、カタカナという表音文字を使ってメロディーに歌詞を載せることにトライしてみてはいかがだろう。心を込めて歌えば神様は必ず受けとめてくださった上に、日本人だとお認めくださると私は思う。大筋で歌えれば、あの曖昧母音などと言う、日本人には発音の苦手な音は次のステップでの課題として残しておけばよいのではないか。クリスマスまでに1曲を目標にチャレンジしてみませんか。
  きよし この夜 サーイレン  ナーイ  ホウリー ナーイ 
  星は光り 救いの御子は オール イズ カーム オール イズ ブラーイ
silent night brightの(t)は、あえて表記しませんでした。tは無声音ですから日本語の(ト)ではありませんので、むしろ発音しなくても良いのではないでしょうか。下の漢字は発音記号だと思って読んでみてください。漢字変換を間違えたのではありません。「差愛恋 愛 名愛 報瓜井 名愛 王留伊図加亜アア 無王留伊図無頼」なにしろ、私の恩師はan appleを「穴振るに○をつけて読ませた強引なかたでありました。」

秋は肌が老けるとき                       健康歳時記より
 秋の肌は夏生まれ! 秋の肌は夏の強い紫外線、エアコンによる乾燥など過酷な環境状態から生まれています。肌は通常28日周期で生まれ変わりますが、紫外線や乾燥などの影響を受けたこの時期は、この生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが乱れています。さらに秋(9月〜10月)は年間を通して、一番気温の変化が激しく、肌の生まれ変わるリズムはさらに乱れ、乾燥しやすく、ゴワゴワした肌(角質)がいつまでも残ってしまい、シミ・しわ・たるみの老化の原因になってしまいます。この季節は徹底保湿で、肌の正常なリズムを取り戻すように心がけましょう。  2つの有効成分(グリチルリチン酸・アミノカプロン酸)、肌に自然なうるおい成分(天然セラミド・ヒアルロン酸・コメぬかエキス)などの配合製品が効果的です。
 
福祉体験(白杖とパソコン)教育  庄戸中学校 2年 小澤瑞穂
 いでたちの皆様、ありがとうございました。
視覚障害者の人たちのことを、沢山知ることができました。アイマスクと白い杖で学校内を回ってみると、目の前が暗くて、とてもこわかったです。でも、非常によい経験をしました。視覚障害者の人達は、目がみえなくても、明るく、生きていけるんだなあと思いました。視覚障害者の話を聞くと、生活が不便そうに見えるけど、目がみえなくても、自分の耳でたしかめられることが分りました。
 そして、特別なSPコードという小さなマークを、専用の読みとり機に入れると、文章を読んでくれる。また、パソコンで、目が見えないのにキーボードにシールなどをはって、それをたよりに文章を打てる。メールも出来るのだそうだ。すごいなあと私は、思いました。いろいろと、新しいことを経験出来ました。

編集後記 井上進
 異常に暑かった夏もやっと終わりが見えてきてほっとしています。昔の夏はこんなに暑くなかったですもの。50年前東京に住んでいましたが、熱帯夜といわれる25度以上の寝苦しい夜はひと夏に2、3日だったよう記憶しています。今の夏は毎日がほとんど熱帯夜ですが。もちろん当時はどの家庭にもエアコンはありませんでした。
  ついでに冬の話。真冬の夜銭湯に行った帰り、濡れタオルを長くのばしたまま振り回して帰ると、家に着いたときには、棒状に凍っていたという経験があります。そんなこと今では考えられないでしょう。この半世紀の間に「温暖化」がずいぶん進んだと実感しています。

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いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。