1 災害と障がい者 馬場威力
 最近、頻繁にニュースに登場し、話題を提供しているものに災害発生時の障がい者対応問題がある。
 私が住んでいる所でも、数年前、実際に障がい者の方々に参加していただいて、実地訓練をやろうではないか、と一部の役員で計画した。その訓練のために、車いすとリアカーを準備した。ところが、障がい者の実態を行政が発表してくれなかったこと、また訓練中に障がい者の方に万が一のことがあったらどうするのか、などから訓練には健常者のみの参加となった。この時の反省として、結局は常日頃、隣組などの最低行政単位に住んでいる障がい者の方と健常者の方とがチームを組んで対応するしかない、と言うことだった。そうでないと、いくらきれいごとを並べても、火事、大水、地震などが発生したら、間に合わない。

2 豆腐入り親子煮 畠山工
 素材分量2人分、
鶏もも肉2分の1枚、卵2個、木綿豆腐3分の2丁、
玉ねぎ半個、クレソン1束、しょうゆ大さじ1杯半、
みりん大さじ1杯半、砂糖大さじ半分、鰹だし汁適量、
(1)鶏もも肉は一口大のそぎ切りにし、さっと熱湯を通しておく。
(2)豆腐は重石をして水気を切り、8つに切る。
(3)クレソンは根元を切り落として2センチ位の長さに切り、玉ねぎは薄切りにする。卵は割りほぐしておく
(4)小鍋に、カップ半分の水と調味料を入れ、鶏肉と玉ねぎを加えて5分位煮る。
(5)玉ねぎがしんなりしてきたら豆腐を加え、豆腐と鶏肉に火が通るまで煮る。
(6)割りほぐした卵の半量をまわし入れ、クレソンを散らす。残りの卵を流し入れ、ふたをして半熟状に火を通す。
エネルギー340キロカロリー、塩分2.5グラム、

3 一句拝見(いでたち3月いろは句会より)  
稚児の驚き見入る雛飾り        こうじ
ひな祭り娘のつくる散らし鮨      まさひろ
起き抜けの眼鏡を探す春寒し     ひろし
春雨の庭午後より風ないで       じゅんのすけ
四日目は鶯の声となりにけり      おさむ
黄水仙 香を存分に 庭に佇つ    たけこ

「思いつくままの走り書き」 (39) −さくら餡パン− 中村斉
 デイケアの仲間に「春爛漫、遠出をしてみませんか。金沢八景も文庫駅もエレベーターがつき、市内の駅80%近くは階段を使わず電車に乗れます」私の話に「ヘー、そんなに便利になっているの」と大きな反応があった。「福祉のまちづくり」を読み金沢文庫駅を利用して便利さを体験。私は誰かに教えてあげたかったのだ。残念なことにタクシーの運転手さんは、ご存知なかった。運転手さんなら高齢者や障害者に伝えていただけるのに。折角バリアフリーの設備が整いつつあるのだから、行政はポイントをはずさず周知徹底を図っていただきたいし、私達も互いに伝え合い設備を活用したい。それこそが福祉のまちづくりを加速させる源になる。
 ちなみに、香りにつられて駅のベーカリーで買った「さくら餡パン」は優雅にして美味、渋茶にピタリ合う逸品であった。遠出にはこんな発見や楽しみもある。

[竹の子]                           健康歳時記より
 春の野菜と言えば、まず思い浮かべるものとして竹の子があると思います。
竹の子の旬は4月〜5月です。竹の子は、イネ科で種類としては70種類ほどあると言われています。一般的に食用として出回っているものは、孟宗竹の若芽です。
 竹の子は、朝掘りが良いのは、えぐみ・渋み・苦味が一番少ない状態で収穫できるからです。よい竹の子の選び方としては、皮に艶があり、うぶ毛の揃ったみずみずしいものを選びましょう。竹の子は鮮度が命です。
 栄養成分としては、蛋白質を豊富に含み、他にビタミンB1・B2・ミネラル分があります。食物繊維が豊富なので、便秘予防・コレステロールの吸収制御などが期待できます。また、疲労回復にも効果があると言われています。
 竹の子は、食べ過ぎると吹き出物やアレルギーに似た症状を起こすことがありますので、注意しましょう。
 
編集後記 井上進
 高齢者宅の不用品と亡くなったご主人の蔵書の処分を依頼され、いでたち4人でその片づけを引き受けました。有難かったのはその地域の自治会が3人の助っ人を出してくれたことでした。そしてほとんど捨てることになった大量のゴミの搬出まで引き受けてくれました。明日のわが身を思い、自治会の対応のすばらしさに感服した半日でした。
 この自治会は高齢者宅の家具転倒防止処置も手がけ、そして不用品の整理やゴミ処理までやるというのですから驚きます。

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