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点字ブロックなど 3 |
馬場威力 |
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私たち戦前、戦中に育った者にとっては、車も人も自転車も、左側通行が常識だった。それは、江戸時代からの長い、長い日本の伝統によるものだそうだ。それは、何も一般道路だけではなく、駅構内やそこへ行く階段も全て左側だった。常識だった。
ところが、このところ、この常識が常識ではなくなったようだ。歩く人も都合のよい方を通っている。それは、朝夕のラッシュで誘導に難儀をする鉄道の駅の構内、地下鉄、一般の階段も例外ではなく、都合のよい方を歩いている。
視覚障害者で朝夕のラッシュに巻き込まれる方が、その人ごみの中で、ぶつかり、ぶつかられるのも無理はない。晴眼者の私でも、ラッシュ時に横浜駅の東西に通じる地下構内を歩くのには勇気がいるものだ。
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豚ロースのしょうが焼き |
畠山工 |
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素材分量2人分、
豚ロース肉8枚200グラム、しょうが1片、レタス2枚、
片栗粉小さじ1、コーン油小さじ2、しょうゆ大さじ1、
酒大さじ1、砂糖少々、
(1)しょうがをおろし、しょうゆ、酒、砂糖と混ぜ合わせ、豚肉を30分程漬け込む。
(2)漬け込んだ豚肉に片栗粉をまぶし、コーン油をからめる。
(3)フライパンを熱し、豚肉を1枚ずつ広ろげて両面を焼く。
(4)器にレタス、豚肉を盛り合わせる。
塩分1.5グラム、エネルギー295カロリー
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一句拝見(いでたち 11月いろは句会より) |
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柚子の実はひなた日影と色違え こうじ
古寺の跡とや芒の原であり まさひろ
一葉落ち白杖の人は樹の名問う ひろし
新米に稲穂をそえて送り来し じゅんのすけ
登り来て観音岳の秋惜しむ おさむ
谷戸小春み手を合わせて地蔵尊 たけこ
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「思いつくままの走り書き」 (32) −つどい− |
中村斉 |
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秋から冬へかけて、草むらの虫と同様に、人間も集うことを好む。クラス会・同期会・忘年会など。集く(すだく)虫がチチロと同じメロディーを繰り返し奏でるように、人も毎度おなじみの思い出話をパッチワークのように一枚の布に仕上げていく。そして、お互いの無事を祝い、杯を交わし再会を約す。そんな型にはまった集いではあるが、私は好んで参加する。哲学めかして言うなら「人は過去に囲まれて、過去の遺産を生かし、過去の壁にぶつかり、力を得て未来に向かう」ものだから。
今年、旧交を温める会で、私は職場の先輩の叙勲を祝い、こんな都都逸をさし上げた。
「亀の歩みを笑わず学べ 末にゃ勲章受け太郎」
ちなみに、先輩のお名前は、亀太郎。傘寿を前にひ孫の顔も見た幸運な方である。
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健康メモ「かぜの予防」 |
山口秀典 |
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1.かぜは、そのほとんどがウイルスによって起こる病気です。特に冬は、空気が乾燥しているので、のどの粘膜が弱ってかぜを引きやすくなります。うがいや手洗いなどをまめに行い、予防に努めましょう。
2.室内の加湿に心がけることが大切です。この時期に流行するかぜのウイルスは、低温・低湿がその繁殖条件にあります。従って逆に、湿度を上げることによってウイルスの繁殖を防ぐことができます。
3.ゆっくりとした休息が必要です。睡眠不足・過労などの疲れは、身体の抵抗力を弱めます。入浴もシャワーではなく、あまり熱くない温度でゆっくりと温まりましょう。
4.栄養をしっかりと補給することが大事です。かぜを引いたときは、食欲も無くなりがちで、おかゆが一般的ですが、タンパク質の補給でタマゴを落としたり、うどんにネギやショウガを入れるなど、身体を温める消化の良い食品がおすすめです。特に、細胞の抵抗力を高めるビタミンAとビタミンCを多く含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
5.適度な運動をおこなうことは有効です。適度な運動を続け体力の維持に心がけ、血液の循環を良くし、身体の抵抗力(免疫力)を高めましょう。特に、水泳やウォーキングなどの有酸素運動は体力増進に有効です。
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エスカレーター |
いわすえ さざれ |
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いつのころからか、急ぐ人のために関東ではエスカレーターの右側を空けておくという慣例が根付いてきた。せっかちな私などには、それはそれなりに良いことだと思っていたら、どうもそうばかりとは言えないらしい。体の具合で左側に立つことが難しい人もいることに気づいていなかったのだ。ある新聞の投書欄のやりとりでそのことを知った。反省!
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編集後記 |
井上進 |
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先日行われた栄区民まつりのボランティア村で、私たちのグループ「いでたち」は、SPコードをテーマとして取り上げました。「いでたち」の紹介チラシにそれぞれ異なった「ことわざ」のSPコードを貼り付け、読取り器で参会者に読んでいただくという趣向でした。「紙がおしゃべりをする」のキャツチフレーズで呼びかけ、400人を越える方々にSPコードの存在を知ってもらうことができました。
その視覚障害者に便利なSPコードですが、現在あまり活用されていないのです。SPコードへの理解が進んで、一日も早く公共機関や自治体の広報などに広く採用され、障害者の方も晴眼者と同じレベルの情報を共有できるようになればとねがっています。
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