町歩き 馬場威力
 先日、中区の関内周辺に限って作ったものに、触ってわかる地図、があります。白杖や車椅子を利用している方に横浜の中心地を歩いていただきたい、との趣旨から作ったものです。したがって、地図を作る段階では、いろいろの歩行困難な方に加わっていただきました。が、地図という限られた大きさの中に、あれもこれもと表現するのは非常に難しいことです。
 たとえば、視覚障害者の方々に使っていただこう、と思っても、かな点字の表現力には限界があります。また、かな点字を読みこなせる方もそれほどいません。それをどのようにしてカバーするのか、出来るのかと問題は山積しています。
その今後の一つの解決策としてSPコードを使うことが考えられます。今回の地図の第1ページには右上と右下の片隅に、SPコードの記号をつけました。一つで800字程度の墨字を読み上げてくれます。
 この地図を実際に使って中華街周辺を歩いてみませんか。予定日は、8月29日10時集合(お弁当つき)です。
 ご意見がありましたら 馬場までご連絡ください。045−894−2728
  
にがうりともやしのチャンプルー風 畠山工
素材分量2人分
にがうり2分の1、木綿豆腐1丁、卵1個、
ツナ缶1個(80グラム)、もやし2分の1袋、塩適量、
サラダ油大さじ2、しょうゆ大さじ1、かつお節適量、
(1)豆腐は重石をして水気を切り、2センチ位の角に切り、電子レンジで約3分間加熱してざるにあげておく。
(2)にがうりは縦半分に割り、種とわたを取り除き、小口切りにして塩少々をまぶして5分位おき、水で洗い流し、水気を切る。
(3)卵は割りほぐし、ツナ缶はざるにあけて油をきる。
(4)フライパンでサラダ油大さじ1を熱し、豆腐を炒めて取り出す。
(5)サラダ油大さじ1を足し、にがうりともやしを炒め、豆腐を戻し入れ、ツナを加えてさっと炒め合わせる。
(6)しょうゆ、塩を加えて炒め合わせ、溶き卵を回し入れて大きくかき混ぜて火を通す。
(7)器に盛り、かつお節をのせる。
エネルギー320キロカロリー、塩分2グラム
 
一句拝見(いでたち7月いろは句会より)  
青蔦の屋根にとどきて蔵古し       こうじ
涼風や庭木をゆらし居間に入り     まさひろ
ひきひきてなお取りきれず草むしり   ひろし
夏障子茶をすすりて句作せむ      じゅんのすけ
カレンダーめくりて風鈴吊るしけり    おさむ
夜釣火に浪黒々と迫り行く        たけこ

「思いつくままの 走り書き」 (24) −鎮魂の夏に− 中村斉
詩 「夏 いまこそ平和を・・・」    
  沖縄 広島 長崎 樺太そして東京
  北から 南から 戦で逝った人々の魂の叫びが聞こえる

  「Peace!No more war! 私の死 俺の死を無駄にするな」と
  戦争を知らぬ人々に 私は呼びかける
  正義の戦 戦争の正義など在りえない
  求める努力をするなら 平和は幻想ではない
  祖霊をまつる日本の夏に
  友よ 平和の灯火(あかり)を高くかかげよう
    (ライトセンター発行「かけはし」2006年7月号 扉の詩として掲載)

 戦争で失うものは数知れず、計り知れない悲劇を生む。戦時中を生きた私は21世紀を担う若人に「鎮魂と平和」を訴える義務を負っていると考えている。

西丹沢桧洞丸(にしたんざわ ひのきぼらまる)(2)  千葉宰
 標高1200メートル前後は、トウゴクミツバツツジが紫色に、丹沢山塊の名花シロヤシオツツジが其の名のごとく純白に咲きブナの新緑に彩りを添える。山頂1600メートルの、ツツジの蕾は未だ硬く標高差の気温を表している。
 30年前は本当にブナ林であった桧洞丸、今は木道の階段が随所に設置され昔の面影はもうない。沢は崩壊を繰り返し見るに耐えない。これも私達人間が作り上げた温暖化や酸性雨のせいかもしれない。
 もう一つ忘れてはいけないのが鹿の繁殖である。動物愛護団体の鹿を保護しようと言うことをわからない訳ではないが今丹沢は鹿が多すぎる。急斜面を歩く事で斜面を崩し、若木の新芽を食べることで小木が育たない。大木は枯れ、小木が育たなければ山は崩壊してしまう。
 今回の桧洞丸山行、コースタイム4時間30分を私達は6時間かけて歩いた。木の根につかまり、岩をよじ登り、はく息も荒くそれでも登る山の魅力、40年登っても未だ答えが出せない。乳白色の霧に包まれた幻想的な桧洞丸、展望台より富士山は見えなかったが、鶯が鳴き不如帰が鳴き、カッコーの声まで聴くことが出来た。
 山の魅力はこんな所にあるのかもしれません。(終わり)
 
いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。