いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。 
誘導の難しさ 馬場威力
 約10年間続けてきた誘導、がいくら経験してみても難しいことばかりで、視覚障害者の皆様に迷惑をおかけしている。
 自転車やバイクが通る歩道や赤信号でも通る交差点を誘導するのはとても難しい。また、女性の方をトイレや衣料店へ案内するのも難しい。
でも出来ないことではないが、私にとってもっと難しいのは、音楽会、寄席、講演会などへ女性の方を誘導、案内する場合である。
 例えば、ソプラノ歌手が登場したら、先ず服装を説明する。短時間にしなくてはならず、とても難しい。大体、私は女性の服装には無頓着の方である。歌っている間の表情は終わってからでないと、周囲の人に迷惑をおかけするから、説明出来ない。落語家の場合、もっと難しい。極端なことを言えば、その表情や仕草でその結論まで分かってしまうからだ。当然、観客席からの笑いが起こる。
  
ゴーヤの白和え 畠山工
 素材分量4人分、
ゴーヤ2分の1本、木綿豆腐2分の1丁、
ツナ缶2分の1缶、うすくちしょうゆ小さじ1、
塩少々、ねり辛子適量、
(1)ゴーヤはタテ半分に割ってワタと種を取り除き、斜め薄切りにする。さっとゆでて冷水にとって冷やし、ザルに上げてふきんなどに包み、水気を軽くしぼる。
(2)豆腐はふきんなどに包み、重しをのせて水気をよく切っておく。ツナ缶も汁気を切っておく。
(3)ゆでたゴーヤにしょうゆをふりかけ、水気を軽く絞っておく。
(4)ボウルに豆腐を入れてつぶし、塩、練り辛子を混ぜ合わせて、汁気をきったツナ缶とゴーヤを入れ混ぜ合わせて器に盛る。
塩分0.5グラム、エネルギー60カロリー
 
一句拝見(いでたち 8月いろは句会より)
道端の水子地蔵や今朝の秋      加藤孝二
駅降りて増々暑き昼下がり       成田真啓
老僧の経文を解く盂蘭盆会       斎藤準之助
蓮池や鯉も葉陰にかくれおり      宗像普
炎天下ブロック道を車椅子        馬場威力
はかなさや庭の落蝉拾い上げ      中村齋
宇宙から届く電話や星月夜       中里武子
 
「思いつくままの走り書き」(5) 中村斎
 話題の「健康モーツアルトト療法」にはモーツアルトの曲を聴くことが、心と身体の健康の増進と困難を改善するのに有用であると述べてあり興味深く読んだ。医学的にも裏付けられるそうだが、歌ったり楽器を演奏するのも心身の健康保持に良いという。
 さて巧拙は問わず、歌を歌えば気が晴れるのは実感出来る。日頃私たちを支えてくださるボランティアのみなさんと共に歌い語り合いたいそんな考えで、栄区視障協の9月の行事は「アコーディオンで歌う」を行うことにしている。永年レクリエーション指導に活躍されている鈴村健二さんのアコーディオンの演奏と参加のみなさんの歌声が、打ち解けた話し合いへの橋を架けてくれると思っている。
 余談。ランドマークプラザのとある天丼の店にふらりと入った。気が付くと店のBGMにモーツアルトの曲が静かに流れていた。すし屋にムーディなジャズもいいものだが、天丼屋に「アイネクライネ ナハトムジーク」もしっくりくるウイーンのレストランで天丼を食べているような雰囲気でありました。店の人に「店長の趣味か」と訊ねたら、にっこり微笑んで「はい」と品良く応えてくれた。
編集後記 井上進
 平成10年、ボランティア講座に参加したメンバー13人で発足した男性ボランティア「いでたち」も発展し、現在は51人を数えるようになりました。その活動も庭の手入れ、住居を繕う、暮らしを支える、移送、障害者支援などと広がっています。
 この度、その活動ぶりを神奈川テレビが取り上げることになり、9月10日にその収録が行われました。放映は9月24日(土)18時から18時30分、「Hi!!横濱編集局 〜シルバーパワー爆発!!〜」で、庭の手入れやいでたち通信点字版作成の様子などが紹介される予定です。ぜひご覧ください。