いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。 
難しい日本語 馬場威力
 最近、アスベストに関する情報が飛びかっている。この10日のニュースを聞いて、あれどっちだろうか、とわが耳を疑った。
 それは、アスベストふあんいっそう、というものだった。確かにアスベストの問題は、最近の国民の不安の種の一つだろう。
 それが一掃(いっそう)されてなくなったのか、逆に一層(いっそう)問題が深刻になったのか、聞いただけではわからなかった。
 日本語には、たくさん耳で聞いただけではわからない単語がある。漢字を見ればすぐにわかるものもあるのに。
  
春雨のしょうが酢和え 畠山工
 素材分量2人分、
ゆでたこ30グラム、わかめ10グラム、
春雨10グラム、きゅうり2分の1本、
しょうが1片、塩少々、
酢小さじ2、砂糖小さじ2分の1、
しょうゆ小さじ2、
(1)しょうがはみじん切りにし、ボウルに入れて調味料を混ぜ合わせて合わせ酢を作る。
(2)わかめは水でもどし、さっとゆでて冷水にとる。水気を良く切って一口大に切る。
(3)春雨は熱湯でもどし、水洗いして水気をよくきり、食べやすい長さに切る。
(4)きゅうりは縦半分に割って斜め薄切りにする。塩を振ってさっと水洗いし、水気を良く切る。
(5)たこは薄切りにする。
(6)ボウルに材料を混ぜ合わせ、合わせ酢をかけて和えて器に盛る。
エネルギー40カロリー、塩分1.5グラム
 
一句拝見(いでたち6月いろは句会より)  
パソコンと言う友ありて夏の夜      加藤孝二
風光る水面キラキラ堰の音        成田真啓
一団のにぎわふ佳人や花菖蒲     碓井秀夫
草茂る木立の陰に紅一つ        斎藤準之助
アマリリス紅がほころぶ荒れ庭に    宗像普
競い合い背伸び実をつけトマトたち   馬場威力
青梅雨に水かさ増していたち川     中村齋
吹く風に花栗匂ふ切り通し        中里武子
 
「思いつくままの走り書き」(2) 中村斉
 イトーヨーカ堂では高齢社会に対応して早くから介護用品を販売していて、何度か利用はしていたがコーナーが二階にあるので、いつも妻に頼むより仕方がなかった。しかし、靴を選ぶには現場へ行かなければらちがあかない。店員さんにその主旨を伝えると、快く商用のエレベーターを利用させてくれた。この体制が出来ていることがうれしい。
 或店で、靴を片方ずつは売らないものかと訊ねたら、トレーニングシューズは片方ずつで販売していると教えてくれたもののお取り寄せですとの事であった。けれども、嬉しいことに「この売り場の靴は片方でも左右別々でもお買い上げいただけます」と大書してある。私はかなり時間をかけてファスナーとひもでフィットさせる靴を購入できて、満足であった。
 残念なのは、この建物はハートのある建物を作る「ハートビル法・平成15年4月1日施行」以前のものなので、男性用のトイレは車椅子での利用は困難であった。
もったいない 宗像普
 先日95号の編集後記に書いてあった「MOTTAINAI」(もったいない)と言う言葉で、急に私の亡くなった母のことを思い出しました。もちろん明治女ですが、「もったいない」を絵に書いたような人でした。
 ご飯が腐って糸をひいていると、洗濯の糊にする。破れた靴下はガラス瓶を中に入れて、夜なべで一生懸命に繕っていました。
 中学校のとき、私は継ぎのあたったワイシャツを着て学校へゆくのが恥ずかしくて嫌でしたが、母は頑として聞きませんでした。ふたこと目には「もったいない」でした。      
今私の奥さんはそんなことはしません。大抵捨ててしまいます。私は母に躾けられたので、お腹の中で、「もったいない」と思うことがありますが、口には出しません。もっとみんなが「もったいない」と思うようになればいいなと思っています。
 
編集後記 井上進
 最近、街中や住宅地で子どもたちの遊んでいる姿を、見かけることがほとんどなくなりました。子どもの数が減ったから……いやそうはいっても朝の通学時にはけっこうの数の子どもたちを見かけるのに。放課後子どもたちは塾に通ったり、家でテレビゲームでもやっているのでしょうか。昔は、冬にはたこあげやコマ回し、夏には川での水遊び、魚とり、昆虫とりなどと暗くなるまで外で遊んでいる姿があり、季節の風物詩の一つともなっていたような気がします。それに比べ何か寂しいですね。