いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
明るい春   馬場 威力
 全国を結んでいる視覚障害者のメール、その中で最近の明るいお話を紹介します。
 一人の方は、ある大学を通信講座で無事卒業。私の知り合いの方も通信講座で勉強しましたが、私などが想像する以上に難しいものです。参考書を直接音訳するか、またはテキスト化してパソコンで音訳するかしなくてはなりません。卒業論文となりますと、難しさはさらに大きくなります。
 一人の方は、医学部に合格しました。その試験は、2月19日から21日までの3日間で、毎日9時から夕方の6時までありました。その試験も半分は点字、半分は音訳。
 視覚に障害があっても、皆さん一生懸命に頑張っておられます。
  
わかめと春雨のしょうが酢和え  畠山 工
素材分量2人分、
わかめ10グラム、きゅうり2分の1本、
春雨10グラム、塩少々、
しょうがのみじん切り少々、酢小さじ2、
砂糖小さじ2分の1、しょうゆ小さじ1、
(1)ボウルにしょうが、しょうゆ、砂糖、酢を混ぜ合わせて合わせ酢を作っておく。
(2)わかめは水でやわらかくもどし、さっと熱湯をくぐらせて冷水にとる。水気を良く切り、一口大に切る。
(3)きゅうりは薄切りにし、塩をまぶしておく。水気が出てきたらさっと水洗いし、水気をしぼる。
(4)春雨は熱湯でもどし、水洗いして水気を良く切って食べやすい長さに切る。
(5)ボウルにわかめ、春雨、きゅうりを混ぜ合わせ、合わせ酢をかけて和えて器に盛る。
 
一句拝見(いでたち 4月いろは句会より)  
表札は亡き夫のまま沈丁花         宗像 普
流し雛ゆっくり流れ本流へ           加藤 孝二
青草に誘われて待つ寝ころびて       齋藤 準之助
一休み眺める先は笑う山           碓井 秀夫
乳母車桜吹雪に向きを変え         千葉 宰
春寒に雨雲低く衿を立て           馬場 威力
桃の花咲き競いをり垣根越し         成田 真啓
花冷えといふ言葉あり今日のこと      中里 武子
鳥居から花の天蓋社まで           中村 齋
青空と桜の下でフォトグラフ          詠み人しらず
 
編集後記  井上 進
 トルコ事情その3は買い物です。ガイドさんが「買い物には注意してください。にせ物ににせ物の表示はしてありませんから」と言っていましたがその通り。カシミヤ100パーセントなどと表示してある物もその通りか怪しいのです。日本ではうその表示をすれば厳しく罰せられますが、トルコではそうではないようです。
 そして買い物は必ず値切るのが常識です。たとえば1000円の物であれば300円ぐらいから値切り始め、お互いの妥協点をさぐります。気に入らなければ、それならいらないと立ち去ろうとすると、追いかけてきて値引きに応じます。だから目が利いてうまく値切ることができれば、安い買い物ができます。客も万事心得ていて買い物を楽しんでいます。売り手もお金を受け取るとうれしそうに握手を求めますから、損もしていないのでしょう。