いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
生涯学習  馬場 威力
 この場合の生涯は、一生涯のこと、生きている間のことだ。その人達に、老化防止という目的もあって、勉強してもらおう、と言うのが十数年前の国の方針だった。勉強好きの日本人のこととて、男女を問わず60代、70代の方々がたくさん参加している。
  一昨年から畠山さんと一緒に古代史セミナーに参加してきた。3月1日は13回目の勉強の機会だった。古代史とは、日本の国が出来たころの歴史だ。
  大学の先生の話は、それ相応に面白く、ためになるのだが、大半の先生はスクリーンいっぱいに写真を、絵を、地図を、グラフを映しての説明である。
  視覚障害者にこれは非常に困る。どうにもならない。聴覚障害者も同じだ。見えるからよいではないか、とはならない。また、車椅子利用の障害者もハード面でのバリアフリー化が十分でないだけに困る。
私は、障害者のために少しでも役に立ちたい、と願っている。
  
しらたきのたらこあえ 畠山 工
 素材分量4人分、
しらたき1袋、たらこ1腹、
酒大さじ2、しょうゆ大さじ1、
あさつき3本、
(1)しらたきは食べやすい長さに切り、ゆでて水気を良く切っておく。
(2)たらこは皮を取り除き、大さじ1杯の酒を混ぜる。
(3)フライパンでしらたきをから炒りし、酒としょうゆで味を付け、たらこをからませて火をとめる。
(4)器に盛り、小口切りにしたあさつきを散らす。
 
一句拝見(いでたち 2月いろは句会より)  
雪の径辿りし宿に日の暮れる      千葉 宰
柊木を挿して一人の鬼やらい      齋藤 準之助
豪雪に休む間はなし災害地       馬場 威力
田の神のいぶされており畦を焼く    加藤 孝二
笹泣きや足音止めて息ひそめ      成田 真啓
芽起こしの雨降りたらぬ今朝の空    中里 武子
 
女性利用者の声 馬場 威力
 ガイドボランティアの多くは女性だ。お陰で、女性側の立場からすると、大変都合がよいのだけれど、逆の場合が困る。男性利用者の場合、女性ガイドでは、トイレへ、また下着売り場へガイドするのに困る。逆に、女性利用者に男性ガイドの場合、お互いに困る。
 なぜ、もっと男性ガイドが増えないのだろうか。なぜ、男性ボランティアは少ないのだろうか。
 
編集後記 井上 進
 雪が降ったりと、寒い日が続いています。しかしもうすぐ春。春のにおいをかぎつけてモクレンの花芽が膨らんでいます。私たちの「いでたち」でもそろそろ花見の計画が話題となるでしょう。
 花粉症の方でしょうか。街には大きなマスクをつけた方の姿が目立ちます。インフルエンザも流行しています。昨年冬の始めに予防接種を受けた方でも、その効力のないB型の感染者が多いそうですから油断できません。外出から帰ったときの手洗いとうがい。いまの時期となってはこれしか予防の方法がないようです。