いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
新潟地震と視覚障害者  馬場 威力
 この度の新潟地震は多大の被害を残して、真冬を迎えようとしている。
その中に、盲導犬と暮らしている視覚障害者がいる。地震発生後は、しばらくは避難所で愛犬ともども生活をしていたものの、その後、半分壊れた自宅を手直しして、我が家へ帰った。この冬の雪の重さでどうなるかを心配しながらも、年を取った愛犬と毎日元気に生活している。
 なお、地震発生直後、一時生活した避難所では、盲導犬のいることを周囲の人は全く気がつかなかったそうだ。
  
大根と帆立貝の煮物 畠山 工
 素材分量4人分、
ボイル帆立貝300グラム、大根15センチ、
大根の葉少々、塩少々、
かつおだし適量、酒大さじ3、
しょうゆ大さじ3、みりん大さじ3、
(1)帆立貝は、熱湯をかけて水気を切っておく。
(2)大根の葉は、塩ゆでにして小口切りにしておく。
(3)大根は皮をむき、縦4つに割り、それぞれ2センチの厚さに切る。
(4)鍋に大根とかぶるくらいの水を入れて煮る。大根がやわらかくなったら、帆立貝と調味料を加えて弱火で煮る。
(5)全体に味がしみ込んだら、仕上げにしょうゆ小さじ1をまわし入れ、火を止める。
(6)器に大根と帆立貝を盛りあわせ、大根の葉をのせて煮汁をかける。
 
一句拝見(いでたち 12月いろは句会より)  
・秋風に押されて吊橋渡りけり      加藤 孝二
・土砂崩れ跡の土留めや冬に入る   宗像 普
・異国にて月見の宴を首すくめ      成田 真啓
・登る程色鮮やかな山もみじ       千葉 宰
・みちのくの染井よしのの狂い咲き   碓井 秀夫
・赤い実を啄ばむ小鳥群れて来し    齋藤 準之助
・笹鳴きや本郷台は山の駅        中里 武子
 
区長との第一回懇談会 馬場 威力
 昨年の暮れも押し迫りました12月22日、栄区視覚障害者協議会では、栄区の吉久保区長との第一回目の懇談会を開催しました。出席者は玉虫会長以下男女3人ずつの6人。皆さんは、それぞれ活発な意見を述べられ、区長と意見交換を行いました。
 主な意見はつぎのとおりです。
(1) 歩道の改善を
(2) 行政からの情報連絡方法の改善を
(3) ブロックを新規に設置を
(4) 行政窓口で責任を持って対応を
(5) 将来ともボランイアの十分な確保を
 なお、終わりに当たって、区長から、このような意見交換会を頻繁にやりましょうとの発言がありました。

視覚障害者とホームページ            畠山 工
 最近、ITの発達には目まぐるしいものがあります。その中でもホームページがその一つで、ラジオなどからURL(ホームページのアドレス)を聞かない日はないし、また広告や郵便物にもURLが入っています。
 このように日常化し、ありふれているホームページですが、視覚障害者にとって、必ずしも使いやすいようには作られていないのが現実です。
 ところで、晴眼者の方には、視覚障害者がホームページにアクセスし、利用していることを信じられない方や驚かれる方がたくさんいらっしゃることと思います。
 視覚障害者は紙に書かれたものを自力で読むことは出来ませんが、ホームページを利用すると新聞記事を読んだり、買い物や旅行予約などが自分で出来るようになり、インターネットは必要不可欠になりつつあります。
 次回に、視覚障害者ホームページを見ること(と言うよりは、聞くこと)の条件を説明します。

編集後記 井上 進
 新しい年を迎え、編集担当の皆さんと今までの反省から意見が一致したのは、今年は紙面を読者の皆さんの投稿を主体とした情報交換の場にしたいとのことでした。点字、Eメールなど手段は何でも結構です。きたんのないご意見や情報をお寄せいただくようお待ちしています。
 別項に記載しましたが、昨年末、目の不自由な方々と栄区長との懇談会が開かれ、今後もその機会を持ちたいとのことでした。吉久保区長は「ボランティアいでたち」の忘年会にも顔を見せてくれましたし、総じて区民の皆さんとの交流を強く希望されておられます。「区長への手紙」を利用するなどして、希望や意見を区政に反映させていきましょう。