いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
アメリカの視覚障害者  馬場 威力
 今回アメリカの3都市の街角を歩いてみて、車椅子や乳母車の数の多いことに気がついた。それは、地下鉄、博物館、歩道などでは、バリアーフリー化がいっそう進んでいることに他ならない。
が、視覚障害者を街で見かけることはなかった。それは、いろいろな面で極めて、不便なせいだろう。たとえば、
(1) 点字などによる表示が極めて少なかった。
(2) ブロックは見かけなかった。
 街の多くの人に聞いてみたのだが、お札、それはアメリカの場合は、100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドル、2ドル、1ドルとあるけれど、寸法はまったく同じで、表面にも、裏面にも触って分かるようなものは何もない。それよりも、関心のなさに驚いた。
  
おすまし仕立てのお雑煮 畠山 工
 素材分量4人分、
切り餅8個、鶏肉150グラム、
えび4尾、かまぼこ4切れ、
大根200グラム、にんじん少々、
生しいたけ4枚、三つ葉少々、
ゆずの皮少々、塩少々、
かつおだし適量、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ1、
(1)餅はオーブントースタなどで焼く。
(2)鶏肉は一口大に切り、えびは頭と尾を残し、皮を剥いて背わたを取り、塩ゆでにしておく。
(3)大根は皮を剥いて5ミリ厚さの輪切りにし、にんじんは花型に切る。
(4)生しいたけは軸をとり、飾り切りにする。三つ葉はさっとゆでておく。
(5)鍋に水4カップと調味料を入れて火にかけ、鶏肉、大根、にんじんを入れて煮る。アクをとり、生しいたけ、えび、かまぼこを入れて一煮立ちさせる。
(6)器に煮た大根を敷き、焼きたての餅を入れ、煮た具を形良く盛り、汁をたっぷりとはる。三つ葉をのせ、千切りにしたゆずの皮を天盛りにする。
 
一句拝見(いでたち 12月いろは句会より)  
道路掃く箒の先の落葉逃げ        加藤 孝二
胃カメラを呑みし夕餉のおでん酒     宗像 普
秋の日のひときわ眩し山の端に      馬場 威力
紅葉狩り紅葉紅葉の箱根路を       成田 真啓
落葉焚く煙一筋青空に           千葉 宰
賑あいて寂しくもあり年の暮れ       碓井 秀夫
温暖化庭のサツキの返り咲き       齋藤 準之助
湯ざめかと思わず首にタオル巻く     中里 武子
 
サポートセンター「径(みち)」の送迎始めました 石澤 洋一
 今年10月半ば、宗像さんから紹介があり、月、金の週2日やってみることにしました。車椅子が2つ乗る車で、主に栄区・港南区を廻ります。今まで大きな車は少ししか運転したことがなかったので不安でしたが、始めてから1月半程経ちます。暫くの間、職員が同乗して、車椅子への乗り降りがあり、抱きかかえが必要な利用者の自宅やグループホームへの送迎をやっていましたが、最近になって一人で行なう仕事も回ってきました。
 現在、私が送迎している利用者の方は若い人が多く、一人一人皆個性が違うように感じられます。中には道を間違えそうになると、「こっちだ、こっちだ」と手で合図する人もいて、一番近道を行くことが出来たこともありました。利用者の全員と友達のような間柄になりたいと思っております。

編集後記            井上 進
 最近の新聞で見た便利なもの2つご紹介します。
(1)自分の声を録音できるスピーカー内臓のはがきができたそうです。しゃべレターといい、1枚1,260円。使い方は簡単で録音ボタンを押してメッセージを吹き込んだら、再生ボタンを押すだけ。約50回の再生が可能で、80円切手で送れるとのことです。またジェツトプリンターで印刷もできるというから便利ですね。
(2)ノートにはさんで持ち歩け、ワインのラベルや本のページにも密着して読み取りのできる薄いシート型のスキャナー(読取り器)が開発され、3年から5年後の実用化を目指しているそうです。
 今年もあと数日で終わります。皆様どうぞよい年をお迎えください。