いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
不便なアメリカの視覚障害者  馬場 威力
 政治の都ワシントンで3日間、観光の町マイアミで3日間過ごしました。一番初めに気がついたのが、100、50、20、10、5、2、1のドルの札でした。大きさにまったく差がありませんし、手触りにも差はありません。区別をどうやってするのか、ホテルの人に聞いてみましたら「そう言われれば出来ないわね」
 次が飛行場に、駅に、街角に、ホテルに点字などの標識がほとんど見られなかったのです。そのような所で、視覚障害者にまだお目にかかっていません。ただ、車椅子の人々にはずいぶん会いました。ワシントンの地下鉄は、その点、満点でした。
  
えび大根  畠山 工
素材分量4人分、
剥き芝えび150グラム、大根600グラム、
うすくち醤油大さじ3、酒大さじ3、
砂糖大さじ2、だし汁カップ1杯半、
みりん大さじ1、
(1)大根は厚さ1センチの半月切りにし、米のとぎ汁でゆでる。やわらかくなったら水にとり、もう一度さっとゆでる。
(2)フライパンに酒を熱してアルコールを飛ばし、洗ったえびを炒め、水大さじ2、うすくち醤油大さじ1、砂糖大さじ1を加えて煮る。
(3)だし汁と残りの調味料を鍋に入れて煮立て、大根を加えて煮含める。味がしみ込んだらえびを入れてひと煮して出来上がり。
 
一句拝見(いでたち 11月いろは句会より)  
銀杏散る散る散る散るを日を受けて   じゅんのすけ
秋晴れや予後の友をばいたわりつ    こうじ
神無月喪中の報せ又も来し        ひろし
朝霧に覆われをりし枯尾花        まさひろ
墨絵かとわが眼うたがう深き霧      たけお
質札も遺品のひとつ一葉忌        たけこ
 
「なみの会」からのご案内 宗像 普
 「なみの会」というのは横浜市旭区にあります。
眼に障害のある方々のために色々な情報を音声訳テープにして、ご希望のある方にお配りしているボランティアの団体です。
 その「なみの会」が「平成16年度所得税の確定申告の手引き」という解説テープを今作っているそうです。1月6日には発送できるとのことで、もしご希望があればお申し込みくださいと言ってきました。値段のことは何も言っていませんが、多分無償だと思います。
 「なみの会」ではこの他にも役所関係の手続き(国民年金、住民票、健康保険など)を解説したテープを作りますので、逐次ご希望のある方にお配りしたいと申しております。

編集後記 井上 進
 先日、栄区主催の障害者向けのIT講習会4日間コースが開かれ、いでたちの方々が講師として参加しました。視覚、聴覚、それに身体障害者10数人の方が受講され、私も視覚障害をお持ちの方を担当させていただきました。初めてパソコンを習う方と聞いていましたが、すでにある程度の技術を持った方が多く、自分なりに何をやりたいという希望を持っておられるのに驚きました。講師の方も最初戸惑っていましたが、パソコンサロンで習得した腕を発揮しておられました。講習を受けられた方の中には、なお研修を続けたいという方もおられるようで、今後はいだたちで対応することになるでしょう。
 なお、今回の馬場さんの記事は、アメリカ旅行中のワシントンからメールで送って頂いたものです。世は正にパソコン時代ですね。