いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
光と音を失っても 馬場 威力(たけお
 13日のテレビで、光と音を失っても、という盲ろう者の社会の一端を紹介する番組が放映された。
 光を失った視覚障害、それだけでも想像を絶するものがある。が、そこでの救いは、音がある。匂いがある。肌で感じるものがある。ところが、そこから音を取り除いたらどうなるのだろう。まったく分からない。
 手の指を使っての交信も、難しそうだ。パソコンでは、音声を使っての情報発信は可能だ。が、それを受信するとなると、現状では、ピンディスプレイしかないのだろうか。
 視覚障害者用、聴覚障害者用といった個別の対策ではなく、総合した対策がないと、ヘレンケラーの苦しみ、悩みをくり返さなくてはならなくなる。
  
さつまいもとベーコンの蒸し煮 畠山 工(たくみ)
 素材分量2人分、
さつまいも1本200グラム、玉ねぎ5分の1、
ベーコン2枚、サラダ油大さじ2分の1、
塩少々、こしょう少々、
しょうゆ大さじ2分の1、水4分の1カップ、
(1)さつまいもは良く洗い、皮つきのまま食べやすい大きさの乱切りにする。
(2)玉ねぎはみじん切りにし、ベーコンは1センチ幅に切る。
(3)蓋付きの厚手の鍋にサラダ油をひき、玉ねぎとベーコンを入れて弱火で炒める。
(4)玉ねぎに火が通って良い香りがしてきたら、さつまいもを入れて炒め合わせ、水としょうゆを加えて蓋をし、蒸し煮にする。
(5)ときどき、焦げないように途中でかき混ぜる。さつまいもがやわらかくなったら、味をみて、塩、こしょうで味をととのえる。

 (馬場さんから一言)サツマイモとベーコン、私には考えられなかった材料の取り合わせですが、この二つには、筋肉を衰えさせないために必要なビタミンKが多量に含まれています。また歯の衰えを防ぐカルシウム(サツマイモ)とリン(ベーコン)がたくさん入っています。皆さん、毎日の食事に気をつけて、健康にはくれぐれもご注意ください。
 
一句 拝見(いでたち 8月いろは句会より)  
夕餉どき 遠音(とおね)ばやしの 盆踊り    成田 真啓(まさひろ)
せせらぎに 翡翠(かわせみ)一羽 見え隠れ  宗像 普(ひろし)
蚊遣り焚き 写経するや 今宵かな        加藤 孝二(こうじ)
鳳仙花(ほうせんか) 少し離れて
 色を注え(そえ)               斎藤 準之助(じゅんのすけ)
不意に星 飛んで願いの 間にあわず      中里 武子(たけこ)
救急車 極暑の町を 真夜中に          馬場 威力(たけお)
 
編集後記   井上 進(すすむ)
 先日、いでたち定例会で地震防災マニュアルを作ったらという提案があり、意見交換がなされました。それを聞きながら考えたのは、まず向こう三軒両隣での助け合いが有効かなと思いました。地震だけでなく災害が発生したとき、最初に考えなければならないのは、障害者の方や独り暮らしや寝たきりなどの高齢者の安全を確保することでしょう。
 そのため地域でどこにそれらの方がおられるのか、あらかじめ調べておくとよいのですが、プライバシーの問題もあり、思うようにいかないようです。しかし、向こう三軒両隣だったらわざわざ調べなくても登録しなくても、普段の付き合いで分かります。要は向こう三軒両隣という関係づくりを、町内会などが中心となって進めれば地震対策の第一歩として十分ではないかと思うのです。