いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
馬場 威力(たけお
 長い間考えてきたのだが、視力のない方々は、色をどのように感じるのだろうか。
 港南区のSさんに言わせると、視力は完全にないけれど、耳で、鼻で、皮膚で、第六感で色を理解出来るのだ、と。
 4歳で視力を完全に失ったエッセイストの三宮麻由子さんのエッセイを読むと、私などには描けない自然の描写がある。
 また、視力がない詩人のゆきやなぎ れいさんの詩を読むと、これまた素晴らしい。
 自然を見る場合、眼ではなく、全ての能力をフルに使って、心を使って見るのだろう。それだけに、晴眼者よりも実態がよく見えるのだ、と思う。
  
たこときゅうりの酢の物 畠山 工(たくみ)
 素材分量4人分、
ゆでたこ100グラム、きゅうり2本、
わかめ適量、塩小さじ1、
しょうが1片、砂糖大さじ1、
酢大さじ2、うすくちしょうゆ小さじ1、だし汁大さじ1、
(1)ゆでだこは薄切りにしておく。
(2)しょうがは細切りにし、水にさらして針しょうがにする。
(3)わかめは水でもどし、食べやすい大きさに切る。
(4)きゅうりは小口切りにし、小さじ半分の塩を軽く混ぜ、しんなりしたら堅くしぼる。
(5)ボウルに調味料と水大さじ1を混ぜ合わせ、三杯酢を作る。塩は好みで加減する
(6)三杯酢にたことわかめときゅうりを入れ、軽く合わせ混ぜる。器に盛り、針しょうがを振掛ける。

(馬場さんから一言)さすがに秋、夜長にまかせてちびり、ちびりとおいしい酒をのみたくなるようなレシピです。でも、まだこには、健康で居るために必要な、たんぱく質と、動脈硬化や血行障害を防ぐビタミンEがたくさん含まれています。これだけでも、毎日に必要量のたんぱく質で7パーセント、ビタミンEで5パーセントも含まれています。
 
一句 拝見(いでたち 8月いろは句会より)  
百日紅(さるすべり) ベランダ越しに 眺めいし 成田 真啓(まさひろ)
風鈴が チリンと鳴って 風出たし        宗像 普(ひろし)
参道を 横切るカニの 横走り          加藤 孝二(こうじ)
雨上がり 白き芙蓉の そそとして     斎藤 準之助(じゅんのすけ)
夫(つま)と娘(こ)の 還る盆の夜 寝惜しみて 中里 武子(たけこ)
思い出す 風なき暑さ 故郷(ふるさと)を    馬場 威力(たけお)
 
編集後記   井上 進(すすむ)
 今年の夏は例年になく異常なことが続きました。真夏日が連続40日という猛暑、新潟、福井をおそった集中豪雨、日本列島直撃台風7個、これも新記録、それに浅間山の噴火など。その長かった夏ももう終わりです。
 秋には楽しいイベントがいろいろあります。現在、分かっているだけでも、10月16日桂台中学校で障害者のふれあい運動会、11月13日本郷中学校で区民まつりなどがあります。お出かけになりませんか。開催日間近になりましたら、あらためてご案内します。