いでたち通信は点字に翻訳し、視覚障害者に配布されています。
Sさんの漢字練習法 馬場 威力
 漢字は日本語の基礎中の基礎です。
そこでSさんは一つでも二つでも漢字を覚えたいと思い挑戦してきました。最近始めた
方法を紹介します。
(1)4年生用の国語の教科書をライトセンターにお願いし点訳
(2)点訳されたものをパソコンで漢字交じりの文章を作成
(3)パソコンは4年生程度のものは間違いなく漢字に変換してくれますが、4年生
では読めないかな書きのものも漢字変換
(4)その変換された漢字を晴眼者が確認
皆さんも漢字を練習されませんか。
 
インターネットで企画旅行 宗像 普
 前回の68号に載った、宮城さんのインターネット限定旅行には感心しました。お目の不自由にもかかわらず、お気に入りから旅行プランを検索するなんて恐れ入りました。数字を半角にしたら送信できたという話もよくわかりました。インターネットの利点を100%活用されたことに、ただただ感服しております。
 私も昨年似たようなことをしましたが、先に本屋さんでルルブという雑誌を買ってきて、そこに載っているホテルのホームページを片っぱしから引き出すという方法でした。宮城さんのやり方のほうが本を買わないし、多分検索範囲も広いと思うのでずっといいです。
次の機会にチャレンジして見るつもりです。
あんにゃの日記(14) 池上 栄規
 ごぶさたしました。このごろは見て歩くばかりで、聞き歩くことがなく、記事にする話題がありませんでした。
 いや、私の考えちがいでした。もし私の母が「耳が聞こえて、目が見えない」としたら、一日中、なにも話しかけないでいるでしょうか。
そうではないと思ったとたん、書くことがあるのだ、書かなければならんのだ。と、気がつきました。

 新聞博物館で、毎日点字新聞展を、見聞きしてきました。
 私は福祉関係の展示を見に行くたびに、関係者に尋ねることがあります。昭和四十年代のころ、福祉展に行くと、目の障害のある方が、ゆっくり回るテープコーダの講演録音を聞きながら、点字タイプ?を打っていました。

 いま、あの技術が、どんな進歩をしているのか?知りたいと思って、機会があるたびに、おたずねするのですが、ご存知の方に出会いません。
 こんどの点字新聞展の机に座っていた方に、たずねましたが、ご存じないとのことでした。

 いでたち通信の読者の方の縁者に、思い出された方がおられますか、どうか?
一句拝見(4月いでたちいろは句会より)
水温み気泡の中に鯉泳ぎ      斎藤 準之助
三寒の四温日和の法事かな     馬場 威力
春祭り笛に雀が群なせり       加藤 孝二
人込みの花に疲れし段葛       宗像 普
花吹雪浴びてオフイス通り抜け   成田 真啓
狼藉の鳥初花を散らしけり      中里 武子
もやしとじゃこのカリカリ炒め 畠山 工
 素材分量 2人前、
もやし 120グラム、ちりめんじゃこ 25グラム、サラダ油大さじ 1、酒大さじ 1、しょうゆ大さじ 1、みりん大さじ 1、白いりごま大さじ 1、
(1)フライパンにサラダ油を熱し、ちりめんじゃこをカリッとするまで炒め、酒としょうゆを入れて火を弱め、汁気がなくなるまで炒める。
(2)もやしを加えて全体を炒め、みりんを回し入れて大きく混ぜながら炒める。
(3)火を止め、白いりごまを振りかけ、器に盛る。

(馬場さんから一言)じゃこはカルシウム、リン、ビタミンEに恵まれた素敵な食べ物ですが、コレステロールが多いから食べすぎには注意しましょう。調理方法から塩分(醤油)カロリー(サラダオイル)は大目ですね。
 
小鳥のさえずりを収めたテープを視覚障害者に無料配付 畠山 工
 丸の内さえずり館が、小鳥のさえずりや、季節の野鳥にまつわる話などを収めたテープ雑誌、野鳥と自然のお便り 2004年春号を身体障害者手帳1級と2級を所持している視覚障害者に無料で配布しています。
また、このテープを聞いている視覚障害者を対象に、自然観察会を実施しているということです。お問い合わせと無料配付のお申し込みは、
丸の内さえずり館、電話番号、03−5220−3389
編集後記 井上 進
 花がひととおり咲いた時期が終わり、青葉の季節となりました。先日小雨が降ったりやんだりの日、鎌倉の円覚寺周辺を訪ねてみました。どこへ行っても人、人、人の喧騒はいただけませんが、平日の雨の鎌倉もいいですね。人影がまばらで、静か、青葉のにおいと小鳥のさえずりだけ。古い石碑などをたんねんに巡り、歩き疲れて、感じのいい喫茶店でコーヒーをゆっくりと楽しむ。ささやかですが、ぜいたくな半日でした。